博物館が公共機関としてのアイデアは、主に啓蒙時代の創造物である。博物館は、基本的に教育的であり、芸術的、自然的、科学的現象の体系的な組織化と提示の場とされた。これには、知識の普及に捧げられた公共の空間としての博物館という考えが含まれている。啓蒙時代の偉大な博物館―たとえば、大英博物館やルーヴル博物館など―は、自然界と芸術界の分類を作成し、それらを広い公衆に理解可能でアクセス可能にする努力を象徴している。
１９世紀後半から２０世紀初頭にかけて創立されたアメリカの偉大な博物館、例えば、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、フィラデルフィア美術館などは、啓蒙時代のモデルに基づいて創立されたが、大英博物館やルーヴルとは異なり、私有かつ資金提供された機関であった。彼らは、創立者およびその後の支援者である比較的少数の富裕な個人だけでなく、存在するコミュニティとの関係を確立し、育成する能力にも依存していた。
現在、アメリカ国内だけで約３５００の美術館があり、最新の統計によると、年間６８００万人以上の成人が訪れており、これは人口の約３人に１人が訪れているという驚異的な数字である。好調な経済、強い市民の誇り、そして地方および州政府の文化観光の経済的利益に対する認識の高まりに支えられ、アメリカ全土の博物館は、しばしば国際的に有名な建築家によって設計された壮大な新しい建物や追加部分に収容され、そのコミュニティの定義的な公共機関となっている。
美術館の成功と人気を考えると、その信頼性が現在問われていることにはある種の皮肉がある。美術館が聴衆を劇的に増やし、ビジネス界からマーケティング戦略を採用し、コミュニティに対して相当な経済的リターンを生み出すことができることを示し始めると、公衆とメディアは彼らの運営についてより注意深く見るようになった。そして、この注意とともに、美術館が他の機関と同様に完璧ではなく、時には疑問を呈する行為に関与することがあるという認識が生まれた。それは、スポンサーが事実上展示会を購入することを許可することや、展示内容の制御を寄贈者やコレクターに与えること、または収入を生み出すためだけに展示会をプログラムすること、または実際または知覚される利益相反に関わる取り決めに入ることなどである。
このような最も悪名高い最近の例は、ブルックリン美術館がチャールズ・サーチのコレクションから若いイギリスのアーティストの展示会「Sensation」を提示したときに発生した。美術館は最初、ニューヨーク市の市長によって、彼が冒涜的な芸術と認識したものを展示しているとして攻撃を受け、その後、サーチがまたその展示会への主要な財政的ドナーであったかどうかを含むいくつかの事実について、完全に正直ではなかったとして報道機関によって攻撃された。
危機は市長の軽率な行動によって引き起こされ、美術館はその扉を開けたままにするために戦わなければならなかった。しかし、美術館の保護は決して疑問視されなかった。それは、広範な既存の判例法から明らかであり、「ニューヨーク・タイムズ」を含む他の主要な新聞はすべて、ブルックリンが展示会を提示する権利を擁護した。
「タイムズ」や他の新聞が繰り返し批判したのは、ブルックリンが展示会の資金調達方法について公衆を故意に誤解させたことだった。展示会を「健康警告：この展示会の内容はショックと嘔吐を引き起こす可能性があります」というスローガンを中心にした非常に煽動的な広告キャンペーンで宣伝し、主要な映画スタジオのマーケティング戦術を展開した美術館は、今や自らが生み出した注目の対象となっていることを発見した。メディアは言うまでもなく、公衆はそれが見たものを好まなかった。美術館のプログラムと慣行は精査され、その倫理が問われ、最も熱心な支持者でさえ、報道機関と一般大衆から来る絶え間ない非難の嵐に対して機関を守ることに疲れた。
実際、この検討は非常に激しく、他の美術館にとって潜在的に有害な影響があったため、アメリカ美術館協会は「Sensation」の余波で、展示会の資金調達と利益相反の回避に関する新しいガイドラインを採用するという異例の措置を講じ、公衆の美術館に対する信頼を強化し、立法者に美術館が自己管理ができることを示すためである。美術館が入場者数とプロフィールで得た利益は、機関に対する公衆の信頼のコストによって相殺された以上のものであった。
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