慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(藤屋 リカ研究会向け)

■ 議論の整理・・・

世界の主要な死因において、心血管疾患・悪性腫瘍・脳血管疾患などの生活習慣病が多く上位を占めているが、開発途上国では未だに麻疹、結核、マラリア、肺炎、エイズ、下痢症などの感染症で死亡している人が多く存在する。また、妊娠に関連した死亡も多い。先進国の医療では予防や治療が可能な疾患による死亡は世界全体の死亡者の半分以上を占めており、多くは開発途上国での死亡であると言わている。※1※2貴学の論文では国際保健に関して多角的に研究されている。※1論文では「健康と人権の研究」に関する記事が増加していることについて考察されている。また※2論文ではパレスチナの女性の出生地に与える経済的要因の影響を研究されている。

 

■ 問題発見・・・

国際保健の分野において看護の果たせる役割とはなんであろうか。

■ 論証・・・

主要な役割の1つに発展途上国への援助があると考える。世界には190か国以上あるが、そのうち150か国以上が発展途上国と言われている。そこでは紛争や貧困が絶えず、不衛生な環境により感染症や環境汚染を招いてる。さらに、教育や雇用の機会は少なく、社会情勢は不安点な状況にある。グローバリゼーションにより、このような問題は一国だけの問題におさまらず、世界全体の問題へと発展しやすい。地球全体の問題と捉え、各国が連携して、解決を目指し取り組む必要がある。例えば、看護師が不足している地域に医療スタッフが援助に向かうことで、現地スタッフの教育や学校の教育システムの改善や衛生環境の向上などが期待できる。経済的理由から医療設備が整っていない環境でも、医療知識や技術を教育することで、少しでも医療の質は向上し死亡率は下げることができると考える。

 

■ 結論・・・

以上より世界全体の保健を増進するためには、看護師を含め医療スタッフが現地に援助に行き、現地の医療・看護の質が向上させ、感染症などの死に至らしめる疾患を減少させること重要である。

■ 結論の吟味・・・

藤屋 リカ講師に師事することで、国際保健における看護について多角的に学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。

 

※1Jimba M, Nomura Y, Poudel KC, Fujiya R, Wakai S.Increase of ‘Health and Human Rights Research’ Articles in Japan, Japan Medical Association Journal 2005; 48: 545-549

 

※2Fujiya R, Jimba M, Giacaman R, Nakahara S, Ichikawa M, Wakai S, The influence of economic factors on the location of birth among Palestinian women in Bethlehem during the second Palestinian uprising, Tropical Doctor 2007, 37:13-7.

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