■ 議論の整理・・・
近年、日本において少子高齢化が急速に進んでおり、小児医療・看護の分野にも大きな影響を及ぼしている。高齢者の増加により医療費が逼迫しており、医療費抑制の傾向がある。小児医療・看護においては、診療報酬が引き下げられ、医療従事者の確保が困難になってきた。また、小児救急医療体制が整っていない地域が多く、社会問題となっている。さらに、核家族化により育児のマンパワー不足、子どもの貧困や児童虐待など子どもを取り巻く環境には多くが存在する。 ※1※2貴学の論文では子どもに関する様々な環境について看護の視点から、研究されている。論文※1では子どもの教育に関わる職場づくりについて研究されている。また論文※2では子どもの食事の指標と援助について研究されている。
■ 問題発見・・・
では、小児看護はどのように変化していけばいいのでしょうか。
■ 論証・・・
人手不足よる問題に対応するべきである。小児医療・看護の高度化が進み、技術や知識の習得やアップデートに多くの手間がかかり、敬遠されてることが予想される。また少子化に関連して、モンスターペアレントも問題になっており、小児の分野は訴訟率も高いと言われている。そこで、小児医療に関わる医療従事者に適切に仕事を分配することが重要である。そうすることで、業務や責任を分散させることができ、負担を軽減できると考えれる。特にトリアージ、インフォームドコンセント、薬剤投与、静脈注射などの業務は現在は医師が行っているが、他職種に分散されるべきである。そして、小児医療を志す人が増え、退職も減少すると考えられる。
■ 結論・・・
以上より、小児医療・看護においては適切に業務を分担して、医療従事者がそれぞれの専門性を発揮することが重要であると考える。そうすることで、人手不足が解消され良質な小児医療を提供できる。
■ 結論の吟味・・・
福井 里佳准教授に師事することで、小児看護について多面的に学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。
※1福井 里佳.(1998)「島小教育」形成期における職場づくり−子どもの教育に関わる職業陶冶の観点から−. 日本小児看護研究学会誌, 7(2), 53-59..(共著)
※2福井 里佳.(2007)食べる機能・食行動の指標と援助. 小児看護, 30(7), 890-895.(共著)
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