慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(杉本 なおみ研究会向け) 

 

■ 議論の整理・・・
医療の高度化・複雑化により知識や技術の専門分化が進んだ現代社会において、さまざまな医療従事者が専門性を発揮する「チーム医療」が不可欠である。患者に良質な医療サービスを提供するためには、それぞれの専門職が個々の専門性を発揮し活動するとともに,方向性の統一や情報などを共有しともに活動する協働関係を形成する必要がある。これには、職種間における良好のコミュニケーションが重要である。貴学の論文※1※2では、医療におけるコミュニケーションの重要性を研究されている。論文※1では疼痛管理とコミュニケーションの関係を研究されている。論文※2では交通事故負傷者の救急搬送時に医療機関へ伝達される情報に注目している。
■ 問題発見・・・
では、医療従事者間において協働関係を築くにはどのようなコミュニケーションが求められるのでしょうか。
■ 論証・・・
医師の指示が不明確であったり、指示の変更が必要と判断した場合には、その意図を質問したり情報を提供したりすることで、今まで指摘されてなかった問題が発見できる可能性があり、医療事故を防止できる。また、医師と看護師との見解が異なる場合に、話し合いが必要である。方針の合意がとれていない状態だと、目標達成や計画共有に繋がらないからである。看護師には専門性に基づく臨床判断能力や家族を含めた患者を理解する能力だけでなく、明瞭で説得力のあるコミュニケーション能力が必要である。医療従事者は互いの専門性を理解し尊重することで、良好な関係が築けると考える。良好な関係の基、「チーム医療」が達成できれば、疾病の早期発見・回復の促進・重症化の予防など医療・生活の向上が望める。また治療の効率性は向上し、医療従事者の負担軽減につながる。また標準化・組織化を通じた医療安全の向上も期待できる。
■ 結論・・・
そこで、私は医療・看護だけでなく、医療コミュニケーションを研究していきたいと考える。
■ 結論の吟味・・・
杉本 なおみ教授に師事することで、医療コミュニケーションの重要性を研究することができると考える。したがった、慶應義塾大学看護医療学部への入学を志望している。

※1杉本なおみ.(2015)「痛みの治療とコミュニケーション」日本運動器疼痛学会誌 7(3) S13
※2杉本なおみ.(2014)「救急医療コミュニケーション教育の可能性(2):交通事故負傷者の救急搬送時に医療機関へ伝達される情報」医学教育 45(Suppl) 154

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