慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(加藤 由希子 研究会向け)

■ 議論の整理・・・

地域看護は地域で生活している全ての住民が対象である。個人や家族だけでなく、地域住民や地域環境に対して、看護活動を行っている。新生児から高齢者までの全ての年代に対応する必要がる。地域看護の活動は保健所や地域の保健センター、学校保健、産業保健、そして地域住民が暮らす自宅などで行われる。保健所は地域住民の健康を管理し、公衆衛生の提供する機関である。

※1※2貴学の論文では、公衆衛生学の観点から結核の予防や早期発見を研究されている。加藤由希子先生の論文※1では結核の発症する可能性が高い集団を特定する方法を提案し、それに対する対策を提言している。また論文※2では結核症状を自覚している患者が早期受診できない要因を研究している。

■ 問題発見・・・

これからの地域看護には何が必要でしょうか。

■ 論証・・・

医療技術の進歩により、急性疾患の救命率は上昇し、慢性疾患への注目が集まっている。また高齢化も進行しており、合併症を多くもつ複雑な病態を呈することが多い。このような複雑な慢性疾患は多くの医療資源を必要とする。医療費圧迫の問題もあり、疾患を未然に防ぐ予防医学が重要であると考える。地域における健康診断や健康相談を促進し早期発見できるようにすることや、大気汚染や騒音や悪臭などの環境問題を積極的に解決することなどが重要である。

また、在宅看護を活性化することが必要である。近年、ただ疾患を治療するだけでなく、患者のQOLをより重視した医療が求められている。住み慣れた自宅で治療をし、そして最期を迎えることを望む人も存在する。在宅看護で健康状態の観察、病状悪化の防止や回復、療養生活の相談、リハビリテーション、点滴などの医療処置、痛みの軽減や服薬管理などを行うことで、そのようなニーズに応えることができると考える。

■ 結論・・・

以上より、地域保健学においては病気を未然に防ぎ、集団全体の健康を増進できる予防医学と患者のQOLを重視した在宅看護が重要であると考える。

■ 結論の吟味・・・

加藤由希子先生に師事することで、地域看護について実践的に学ぶことができると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。

 

※1加藤(山名)由希子,有本梓,島村珠枝,村嶋幸代. 結核発病ハイリスク集団の特定方法の提案 効果的効率的な対策に向けて. 保健師・看護師の結核展望2019:112:45-50

※2加藤由希子,有本梓,島村珠枝,村嶋幸代. 自覚症状のある肺結核患者の受診の遅れとその特徴. 日本公衆衛生雑誌2012:59:251-258

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