慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(戈木クレイグヒル 滋子 研究会向け)

■ 議論の整理・・・

近年、少子化の影響を受け小児病棟・外来が縮小化される一方で,高度医療の発展に伴い小児の疾病分類・構造はより複雑化している。小児集中治療室(PICU)における小児集中治療とは,各分野の診療科が協力して一人の小児重症患者の治療を行う体制であり,病院全体、地域全体の重症小児に対してのサービスを提供する分野である。PICUはいまだ施設数、機能面で成熟期を迎えておらず、発展途上であると言われている。今後全国でPICU が設立され,PICU看護に携わる看護師も増えていくことが予測され,看護師の教育体制の構築や研究の広がりもこれからであると考えれる。戈木クレイグヒル 滋子教授の論文※では小児集中治療室(PICU)にに入室した子どもの両親が何を体験しているのかを,明らかにしている。

■ 問題発見・・・

ではPICUにおける看護師に必要な技術とは何であろうか。

■ 論証・・・

まずは救命と治療に関する知識・技術が最も必要である。成長発達を考慮して薬剤投与経路や投与量を決定することが求められる。薬剤師との連携が不可欠である。PIUCに入院すること自体が患児に強いストレスを与える事や成長発達を考慮して、患児の人権を尊重した支援を提供する。PICUでは治療することばかりに注意がいってしまうが、精神的ケアも必要である。PICU 入室に伴って起こる家族の分離と家族機能の危機に対して,患者と家族が共に過ごせるための支援が必要であると考えられる。患児と家族がともに過ごせる時間が増えるように配慮すべきである。これは患児の精神的安定につながることも想定される。家族に対して情報提供をこまめにすることで、不安を軽減するべきである。

■ 結論・・・

このように、ICUにおける看護師には患児の身体的・精神的サポートのみならず、患児の家族への支援・配慮までもが必要であると考える。

■ 結論の吟味・・・

戈木クレイグヒル 滋子教授に師事することで、PICUをはじめとした小児看護について多面的に学ぶことができると考える。これからの時代の小児看護を学ぶためには慶応義塾大学看護医療学部が最も適していると考えられ、入学を志望している。

 

※戈木クレイグヒル.(2019)「PICUに子どもが入室した両親の担った役割」看護研究   52(2)

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