慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(西名 諒平研究会向け)

■ 議論の整理・・・

PICU(pediatric intensive care unit)は、小児集中治療室のことであり、集中治療の必要な小児を、一カ所に集めて治療を提供する場所である。小児集中治療とは、内科・外科系疾患問わず、診療科の垣根をなくした集中的な治療のことである。対象は心臓手術などの大きな手術を受けた場合や急性疾患や大きな外傷を負った場合である。西名 諒平先生の論文※では日米英比較を通して、PICUにおける看護師と子どもが入院している両親のストレスの原因を突き止め、それを緩和する方法を研究されている。

■ 問題発見・・・

PICUにおける看護ではどのような事に注意すればいいのでしょうか。

■ 論証・・・

PICUでは患児だけなく家族のケアもする必要がある。家族に対して詳細な情報提供をすることで、家族は安心することができる。また、終末期の場合はこれからの事や、患児に残された時間をどのように共に過ごすのかを考える事を促す必要がある。看護師は家族の要望にできるだけ沿った形で患児に対する看護を提供できるように努めるべきである。また、患児を1人の人格として接することが重要であると考える。PICUにおける患児は鎮静薬により、自ら意思表示できない場合がある。訴えがないからと言って、看護・医療がおろそかにならぬように、積極的に患児の変化を観察する必要がある。小児は成人と比べて、少しの変化が致命傷に繋がる可能性が高い。バイタルサインなどのモニターの数値だけなく、汗ばんでいることや苦しそうな表情や傾眠など臨床所見も逐一観察することが望ましい。また、意識が清明な患児に対しては、遊んであげることも重要である。遊びは情緒の安定や精神の成長発達に繋がるだけでなく、それにより治療の効果が上昇すると言われており、重要な看護の一つであると考えられる。

■ 結論・・・

このように、PICUの看護で患児だけでなく、家族にも気を配りケアすることが重要である。また、患児に対しては人権を尊重し、細やかなケアを提供するべきである。

■ 結論の吟味・・・

西名 諒平先生に師事することで、実際の臨床現場のPICU看護を多角的に学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。

 

西名 諒平.日米英比較を基にしたPICUにおける医療者と両親のストレス緩和に向けての研究 科学研究費補助金研究成果報告書 2015年

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