慶應SFC 2004年 環境情報学部 英語 大問1 内容一致解説

[21] According to the article, the Mississippi River

  1. flows at about eighty miles an hour.
  2. flows far slower than eighty miles an hour.
  3. flows much faster than eighty miles an hour.
  4. flowed at eighty miles an hour in old days, but at a different speed now.

 

・正答: 2

・正答の理由: 本文の冒頭で、著者はミシシッピ川の流れの速さについての誤った主張(1時間に80マイル)を提示し、読者がそれを信じない理由を説明しています。これにより、川の流れが80マイル/時よりも遅いことが暗示されます。著者は、川が自動車を追い越すほど速くはないと指摘しています。

・不正解の理由:

1: 本文は川がこの速度で流れるという主張を否定しています。

3: 著者は、川の流れが非常に速いという誤った情報を提供し、それを否定しています。

4: 過去と現在の流れの速度に関する変化について著者は言及していません。

 

[22] Which of the following best explains “the spell of that attitude” mentioned in the 2nd paragraph of the article?

  1. As you proceed from elementary school to high school to college, you are taught to remember more and more precise numbers.
  2. A safety net is provided in case you lose your delicate balance during a high-wire act.
  3. When spelling that attitude,” you must take care in order not to forget to write five t’s.
  4. Unless your answer is exact to every decimal place, you will not pass the test.

 

・正答: 4

・正答の理由: 「その態度の呪縛」は、学校教育で厳密な正解のみが求められるという教育態度に対する著者の反省を表しています。著者は、正確な答えだけが受け入れられ、「部分点」という不十分な安全網に向かって全てが崩れ落ちるかのような高線技の演技に例えています。

・不正解の理由:

1: 正確な数値を覚えることに関する議論ではありません。

2: 「高線技の演技」という比喩を使用していますが、実際の安全網の提供について言及しているわけではありません。

3: 「その態度のスペル」という意味では使用していません。

 

[23] The revelation the author received during a class of atomic physics was that

  1. obtaining the order of magnitude is more important than calculating the precise value in the field of science in which he was interested.
  2. it is not recommended for smart students to point out an error made by a teacher in the classroom.
  3. one can easily become a college instructor, which he actually intended to be, even without the exact knowledge of physical values.
  4. the teacher should find a reason to avoid making apologies to students when they point out a mistake in his calculations on the blackboard.

 

・正答: 1

・正答の理由: 著者が物理学の授業で受けた啓示は、科学の分野において正確な値を計算するよりも、大きさの桁を理解することの方が重要であるということでした。これは、授業での「誤り」を指摘した際に、教授が示した反応から学んだ教訓です。

・不正解の理由:

2: 著者は、教授が学生の指摘に対して謝罪する必要がないことを学んだのではなく、桁の大きさが重要であるという点を学びました。

3: 授業での経験は、教授が正確な物理値にこだわらなかったことに関するもので、著者が教師になることへの意欲には直接関係していません。

4: 教授がミスを認めることを避ける方法についてではなく、大まかな計算の重要性についての教訓でした。

 

[24] The author wanted to know the amount of glass contained in a unit length of optical fiber in order to find out

  1. a new method of using optical fibers to detect large-scale explosions of stars in space.
  2. possible influences of cosmic rays on how long the transoceanic optical fibers can be used.
  3. how the transoceanic optical fibers can guide the radioactive rays to avoid influences on the lives of sea animals.
  4. whether the glass contained in the transoceanic optical fibers can help reduce the amount of cosmic rays penetrating the earth.

 

・正答: 2

・正答の理由: 著者が光ファイバーのガラス含有量を知りたかったのは、宇宙線が光ファイバーの使用寿命にどのような影響を与えるかを調べるためでした。宇宙線は自然放射能の主要な源であり、地球全体を貫通するほど浸透力があります。

・不正解の理由:

1: 本文は、宇宙線を使用して星の大爆発を検出する新しい方法について言及していません。

3: 宇宙線が海洋生物に与える影響を避ける方法については言及していません。

4: 光ファイバーが宇宙線の減少に役立つかどうかについては検討していません。

 

[25] Which of the following best summarizes the conclusion of “the brute-force approach” mentioned in the 9th paragraph of the article?

  1. A unit volume of glass fiber weighs about twice that of water, and, therefore, optical fiber can be laid safely in the deep sea.
  2. The length of glass fiber weighing 30 grams that would fill approximately a half of a shot glass must be much longer than a meter.
  3. A meter of optical fiber can be coiled up into such a small loop that it should not need an additional postage stamp for first-class post.
  4. The author’s friend was under the spell of exact number when she made an error in the order of magnitude regarding the length of the fiber.

 

・正答: 2

・正答の理由: 「brute-force approach」についての結論は、光ファイバー1メートルの長さが30グラムの重さを持つことはあり得ないということでした。この重さはショットグラスほどの量であり、光ファイバーの長さは1メートルよりもずっと長くなければならないと著者は結論付けました。

・不正解の理由:

1: 本文はガラス繊維の密度と水の比較についての結論を出していません。

3: 光ファイバーをコイル状にして封筒に入れるアイデアは、別の方法であり、この結論とは直接関係ありません。

4: 著者の友人が正確な数値を間違えたことと、著者が「brute-force approach」を使用したこととは直接関係ありません。

 

[26] Which of the following best illustrates the author’s “system” for rough calculations described in the 10th paragraph?

  1. Ten million divided by 3,000 is about 3,000.
  2. Three thousand times 333 equals one million.
  3. Subtracting 10 billion from 30 billion gives 20 billion.
  4. Multiplying any number by 100 can be done by subtracting two zeros.

 

・正答: 1

・正答の理由: 本文の中で著者は、大雑把な計算において最初の数字を1か3として、他の数字はすべてゼロとして扱うと述べています。この「システム」に基づくと、10万を3,000で割った場合、約3,000という結果になり、これは著者の説明に一致します。つまり、大雑把な計算では、具体的な計算を行わずにオーダーを見積もることが重要であるという点を示しています。

・不正解の理由:

2: 3,000倍333が1百万に等しいというのは、著者の「システム」に沿っていません。3倍3が大雑把に10として扱われることを考慮しても、この計算はその原則に合致しません。

3: 30億から10億を引いて20億になるというのは、引き算の例であり、著者が説明した大雑把な計算の方法とは直接関係がありません。

4: 任意の数に100を掛けることがゼロを2つ減らすことによって達成できるというのは、計算の基本的な原則を誤って解釈しています。実際には、100を掛けることは小数点を右に2つ移動させることを意味します。

 

[27] According to the article, the intention of David’s interviewer was to find out whether the applicant could

  1. obtain an answer with minimum error.
  2. propose the best approach to solve the problem.
  3. cope with an unexpected question in one way or another.
  4. perform the necessary rough estimates as taught in engineering school.

 

・正答: 3

・正答の理由: 本文によれば、デイビッドの面接官は、予期せぬ質問に対して応答できるかどうかを見極めることを意図していました。この質問は、エンジニアリングスクールで明示的に教えられない種類の問題に対処できるかどうかを試すためのものでした。

・不正解の理由:

1: 面接官の意図は最小限の誤差で答えを得ることではなく、予期せぬ質問にどのように対応できるかを見ることでした。

2: 最適な解決策を提案することではなく、予期せぬ質問への対処能力を試すことが目的でした。

4: エンジニアリングスクールで教えられた必要な大雑把な見積もりを実行することではなく、未知の問題へのアプローチ方法を見極めることが目的でした。

 

[28] How did David answer the question about the number of barbers in the United States ?

  1. He asked the interviewer about the best method to obtain the result.
  2. He made a rough estimate based on the actual data he knew personally.
  3. He consulted the official figure published by the U. S. Department of Labor.
  4. He remembered that his father taught him to make connections between the clients’ expenses and the barbers’ income.

 

・正答: 2

・正答の理由: デイビッドは自分が個人的に知っている実際のデータに基づいて大雑把な見積もりを行いました。彼は自分の町にある理髪店の数と理髪師の数を元にして、全米の理髪師の数を見積もりました。

・不正解の理由:

1: デイビッドは面接官に最適な方法を尋ねるのではなく、自分で見積もりを行いました。

3: 彼は労働省の公式数字を参照するのではなく、自分で見積もりを行いました。

4: 彼の父親が顧客の出費と理髪師の収入の間の関連を教えた記憶ではなく、自分の観察に基づいて見積もりを行いました。

 

[29] Which of the following matches the author’s view on the three methods to answer the question David was asked ?

  1. David obtained the best result, because the difference between his answer and the actual number was the least among the three.
  2. The interviewer’s approach was the best, because his reasoning was based on general figures, not dependent on any specific town’s case or any particular price level.
  3. The author’s estimate was the best, because the first digit in any rough number must be 1 or 3, rather than 2 or 4.
  4. All three methods are equally good for solving this kind of problem, because they arrived at good estimates.

 

・正答: 4

・正答の理由: 本文は、3つの方法すべてがこの種の問題を解決するための良い見積もりに到達したと結論付けています。それぞれの方法は異なるアプローチを取りましたが、すべて有効であると認められています。

・不正解の理由:

1: 本文は、3つの方法のうちどれが最良であるかを比較していません。

2: 面接官のアプローチが最良であるとは述べておらず、3つの異なる方法がすべて有用であると結論付けています。

3: 著者は1または3を最初の数字として使用する「システム」について説明していますが、この問題に関して最良の方法として特定の数字の使用を推奨しているわけではありません。

 

[30] Which of the following statements best matches what the author intended to say in this article?

  1. Rough estimates are useful in generally grasping various types of problems.
  2. Rough estimates are more important than exact calculations in every field of natural science.
  3. Exact calculations are useful in every field of natural science but not in daily life.
  4. Exact calculations are more important than rough estimates both in natural science and in daily life.

 

・正答: 1

・正答の理由: 本文全体を通じて、著者は大雑把な見積もりが様々な問題を概観するのに有用であると強調しています。正確な計算が常に必要とされるわけではなく、日常生活や科学の分野においても、おおよその見積もりが役立つことを示しています。

・不正解の理由:

2: 著者は、全ての自然科学分野において大雑把な見積もりが正確な計算よりも重要であるとは述べていません。

3: 正確な計算が自然科学分野にのみ有用で、日常生活には不要であるとは述べていません。

4: 著者は、正確な計算が大雑把な見積もりよりも重要であるとは述べておらず、実際にはその逆を支持しています。

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