慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(小林 正弘研究会向け) 

■ 議論の整理・・・

医学は日進月歩であり、最新の医療技術の一つにコンピュータ支援手術というものがある。コンピュータ支援手術では、手術前に撮影した患者の患部のCTスキャンデータをコンピュータに取り込み、3D化し、その3Dモデルデータで正確な手術のシミュレーションを行い、その結果を用いて手術を行う。従来は手術者の経験や勘だけが頼りであったが、データにより裏付けが加わり、安全性は向上した。一方でデメリットもある。それは医療者がコンピュータを信用しすぎることである。コンピュータといえども万能ではなく、故障が起こる危険性もある。コンピュータを信用しすぎるあまり医療事故につるながる危険性もある。貴学の論文※1※2では、最新技術を医療に応用することを研究している。※1論文ではコンピューターを用いたシュミレーション技術を形成外科の分野に応用している。また、※2論文ではシリコン肋軟骨モデルの作成とそれを利用したシュミレーションを提言している。

 

■ 問題発見・・・

では、コンピューター支援外科を含めた先進医療の現場で、看護師に求められるものは何であろうか。

■ 論証・・・

高度先進医療の現場では、基本的な技術だけだなく、先進医療についての知識や勉強が必要である。医療の進歩に伴い、医療器具は多様化・複雑化し、高額化している。それらを正確に使いこなすには、しっかりとした準備が必要であると考える。日々の病棟業務を行いつつ、最新の医療情報にアンテナを張り、看護師としての知識や技術を常に磨いていかなければならない。主体的に学び、専門性を高めていくことが必要である。だからといって、患者のサポートやケアをおろそかにしてはならない。医学が進歩しても、大病を患った患者は不安や恐怖がなくなることはない。不安を和らげ、病と向き合うことで、少しでもQOLを向上させるべきである。

 

■ 結論・・・

そこで、私は高度先進医療の現場で、学び続け患者に寄り添いケアしていきたいと考える。

■ 結論の吟味・・・

高度先進医療における看護を学ぶためには慶応義塾大学看護医療学部が最も適していると考えられ、入学を志望している。

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