慶應SFC 1996年 総合政策学部 英語 大問1 内容一致解説

[1] Social scientific theory and research does not support the idea that people are responsible for their attitudes and beliefs because

  1. they have no control over the news and information disseminated by the media.
  2. friends, family, and coworkers exert the most important influence on our beliefs and attitudes.
  3. they are under the strong influence of persuasive forces, including the media.

 

・正答: 3. they are under the strong influence of persuasive forces, including the media.

・正答の理由: 文章では、「アメリカ合衆国および他の先進国において、メディアは消費者広告、政治キャンペーン、そして一般的なニュースや情報の提供という形で強力な説得力を持つ力を提供しており、これらは大部分、個人や集団の意見、信念、態度の発展において重要な役割を果たしている」と述べられています。これは、人々が自分の態度や信念に責任を持っているという考えを支持しない社会科学理論と研究の大量の証拠があることを示しています。

・不正解の理由:

1: 文章では、メディアによって提供されるニュースや情報に対する制御の欠如に直接言及しておらず、これが人々の態度や信念に対する責任の欠如を示しているわけではありません。

2: 友人、家族、同僚が信念や態度に最も重要な影響を与えるとは述べられていません。影響は広範囲にわたると言及されていますが、これらのグループが唯一の要因であるとは限りません。

 

[2] We cannot arrive at a satisfactory definition of persuasive communication without considering receiver factors because

  1. the same message may or may not be persuasive depending on the receivers beliefs and opinions.
  2. the receiver sometimes fails to make a clear distinction between coercion and persuasion.
  3. the persuader may fail to bring about some form of attitude change on the part of the receiver.

 

・正答: 1. the same message may or may not be persuasive depending on the receivers beliefs and opinions.

・正答の理由: 文章では、「特定の受信者や聴衆に提示された場合、あるメッセージは説得的なコミュニケーションの明確な例となる可能性があり、別のものに提示された場合は、単に既存の信念や意見を検証するだけであり、説得の明確な区別を提示しない」と述べられています。これは、受信者の要因を考慮せずに説得コミュニケーションの満足のいく定義に到達することはできないことを意味しています。

・不正解の理由:

2: 受信者が強制と説得の明確な区別を失敗することについて言及しているわけではありません。この点では、説得の範囲についての議論ではなく、受信者の信念や意見に焦点を当てています。

3: 本文は、説得者が態度変化をもたらすことに失敗する可能性があるという観点からではなく、受信者の特性に基づいて同じメッセージがどのように異なって受け取られるかに焦点を当てています。

 

[3] Communicators with low credibility may benefit from a situation in which the receiver

  1. remembers factual information as well as source factors.
  2. remembers the source while forgetting about the message.
  3. remembers the message itself while forgetting about the source.

 

・正答: 3. remembers the message itself while forgetting about the source.

・正答の理由: 文章では、「低い信頼性を持つコミュニケーターは、受信者がメッセージを覚えているが、それをサポートする理由を忘れてしまった状況下で、時間が経過した後により説得的な反応を得ることができる」と述べられています。これは、ソースではなくメッセージ自体を覚えている場合に、低信頼性のコミュニケーターが利益を得る可能性があることを意味しています。

・不正解の理由:

1: 受信者が事実情報とソース要因の両方を覚えている場合に、低信頼性のコミュニケーターが利益を得るとは述べられていません。

2: ソースを覚えているがメッセージを忘れてしまう場合についての議論はありません。重要なのはメッセージを覚えているがソースを忘れる状況です。

 

[4] In the process of forming opinions about the message, receivers tend to rely on their liking of the communicator when they

  1. play a dominant role in persuasibility.
  2. are not highly involved in the issue.
  3. are highly educated and motivated.

 

・正答: 2. are not highly involved in the issue.

・正答の理由: 文章では、「受信者が問題に深く関与していない場合、彼らはコミュニケーターの好感度のような単純な手がかりに頼ってメッセージについての意見を形成する可能性が高い」と述べられています。これは、受信者が問題に深く関与していない場合に、コミュニケーターに対する好感度が意見形成において重要な役割を果たすことを意味しています。

・不正解の理由:

1: 「コミュニケーターの好感度が説得力において支配的な役割を果たす」という記述はありません。重要なのは、受信者が問題に関与していない場合の好感度の影響です。

3: 受信者が高度に教育を受けていてモチベーションが高い場合、好感度よりもメッセージの内容に基づいて意見を形成する傾向があると述べられています。

 

[5] According to the article, disliked communicators may be more effective than liked communicators when the credibility of the communicators

  1. is sufficient to override the receivers dislike.
  2. has been established by objective authority.
  3. is overridden by the receivers dislike.

 

・正答: 1. is sufficient to override the receivers dislike.

・正答の理由: 本文中では、嫌われるコミュニケーターが好かれるコミュニケーターよりも効果的になる場合について言及していますが、これは信頼性のあるコミュニケーターの特性が、受信者の嫌悪感を克服するのに十分である場合に限られます。信頼性が高いコミュニケーターからのメッセージは、嫌悪感がある場合でも、受信者によって受け入れられやすくなります。

・不正解の理由:

2: 本文は、信頼性が客観的権威によって確立されるとは述べていません。信頼性は、コミュニケーターの経験、知識、誠実さに基づいて受信者によって評価されます。

3: 受信者の嫌悪感が信頼性によって克服される可能性について述べており、コミュニケーターの嫌悪感がメッセージの内容に対する注意よりも優先されるとは述べていません。

 

[6] Messages containing fearful or emotional appeals tend to be more persuasive when they

  1. contain factual information.
  2. are addressed to well-educated people.
  3. are addressed to highly motivated audiences.

 

・正答: 1. contain factual information.

・正答の理由: 文章では、恐怖や感情的な訴えが、事実情報と組み合わせられた場合に、特に効果的であると述べられています。例として、アメリカ肺協会の禁煙キャンペーンや、交通事故の恐ろしい映像を見せる高校のドライバー教育プログラムが挙げられており、これらは恐怖を引き起こすことを意図しているため、メッセージの効果を強化すると考えられています。

・不正解の理由:

2: 教育を受けた人々に対しては、恐怖や感情的な訴えよりも客観的で合理的な訴えが効果的であるとされており、この選択肢は誤りです。

3: 高いモチベーションを持つ聴衆に対しては、合理的な訴えが推奨されるため、この選択肢も誤りです。

 

[7] A message containing fearful persuasive appeals

  1. never fails to be effective.
  2. may or may not be effective.
  3. does not usually produce any effect.

 

・正答: 2. may or may not be effective.

・正答の理由: 文章中で、「恐怖を用いた説得的アプローチは効果的であるかもしれないし、そうでないかもしれない」と述べられています。具体的には、「恐怖を用いた説得的アプローチが成功してより大きな恐怖を生み出す場合、実際にメッセージの効果を強化することがある。しかし、メッセージに非常に高いレベルの恐怖が含まれている場合、それが聴衆を説得するかもしれないが、メッセージの内容から注意をそらすことになり、逆効果をもたらすことがある」とも述べられています。これは、恐怖を用いた説得的アプローチが常に効果的であるわけではなく、その効果は状況によって変わる可能性があることを示しています。

・不正解の理由:

1: 本文は恐怖を用いたアプローチが常に効果的であるとは述べていません。

3: 恐怖を用いたアプローチが通常効果がないとする記述は本文中にありません。むしろ、効果がある可能性があることが述べられています。

 

[8] According to the article, presenting two-sided arguments

  1. often confuses even those people who are highly educated and highly involved in the issue.
  2. is always more persuasive than presenting one-sided arguments.
  3. is not always more persuasive than presenting one-sided arguments.

 

・正答: 3. is not always more persuasive than presenting one-sided arguments.

・正答の理由: 文章では、「二面的なアプローチを用いることが常に一面的なアプローチよりも説得力があるわけではない」と述べられています。具体的には、「対立する議論を認めることが、コミュニケーターのメッセージを不明確にし、人々の意見を変えることに失敗する可能性がある」とされていますが、「二面的なアプローチを用いることがより堅牢な観点である」とも述べられています。しかし、「聴衆がコミュニケーターのメッセージに完全に同意している場合、一面的なアプローチがより効果的である」とも指摘されています。

・不正解の理由:

1: 本文は高度に教育を受け、問題に深く関与している人々が混乱するとは述べていません。

2: 二面的なアプローチが常に一面的なアプローチよりも説得力があるとは述べられていません。状況によっては一面的なアプローチがより効果的である場合があるとされています。

 

[9] As used by the authors of this article, the word “discrepancy” refers to

  1. the difference between the communicators argument and the receivers belief.
  2. the difference between elements of fear and emotion and elements of reason in the argument.
  3. the difference in educational levels.

 

・正答: 1. the difference between the communicators argument and the receivers belief.

・正答の理由: 本文では、「コミュニケーターが聴衆の既存の意見や信念とどれだけ異なる立場を擁護するかについて、コミュニケーターは一般的にどれだけ彼らが聴衆の態度や意見を変えたいかについての考えを持っています」と述べられています。これは、「discrepancy」(差異)がコミュニケーターのメッセージと聴衆の持っている意見や信念との間の差を指していることを示しています。

・不正解の理由:

2: 本文では、恐怖や感情と理由の要素の違いについて言及していないため、この選択肢は正解ではありません。

3: 「discrepancy」が教育レベルの違いを指すという記述は本文中にありません。したがって、この選択肢も正解ではないです。

 

[10] Receivers become less tolerant of discrepancy when

  1. they are personally involved with the issue in question.
  2. the message is delivered by a credible communicator.
  3. they try to change the opinion of the communicator.

 

正答: 1. they are personally involved with the issue in question.

・正答の理由: 本文では、「受信者がメッセージに高い関与を持っている場合、コミュニケーターの差異の範囲は大幅に減少します」と述べられています。これは、受信者が問題に個人的に関与している場合、強く異なる視点に対する寛容度が低くなることを意味しています。

・不正解の理由:

2: 本文は、メッセージが信頼できるコミュニケーターによって配信される場合、受信者が差異に対してより寛容になる可能性があることを示唆していますが、これは受信者がコミュニケーターの意見を変えようとする際の寛容度には直接関係しません。

3: 受信者がコミュニケーターの意見を変えようと試みることと、彼らが問題に関して持つ差異の寛容度とは、本文では直接関連付けられていません。

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