慶應SFC 2004年 総合政策学部 英語 大問2 内容一致解説

[51] According to this article, professional economists need to

  1. study political, technological and cultural issues before becoming involved in the globalization debate.
  2. be involved in the globalization debate from the viewpoint of economic history.
  3. be involved in the globalization debate so that non­economic concerns do not distort the valid economic arguments.
  4. suggest measures to stop the influence of American culture and to save national and local cultures.

 

・正答: 3

・正答の理由: 本文では、専門家である経済学者が、非経済的な懸念が有効な経済論議を歪めないように、グローバリゼーションに関する議論に関与する必要があると述べています。これは、「論議は活気に満ちており、しばしば情熱的であり、時には暴力的でさえある」という文脈で語られていますが、経済学者はこの議論を無視できないと強調されています。

・不正解の理由:

1: 政治的、技術的、文化的問題を研究する前に議論に関与するべきだという提案は本文ではされていません。

2: 経済史の観点から議論に関与するべきだという具体的な提案はされていません。

4: アメリカ文化の影響を止め、国家や地域の文化を救うための措置を提案するという内容は本文にはありません。

 

[52] According to this article, the two World Wars and the Great Depression of 1929

  1. illustrate the importance of the relationship between politics and economics.
  2. were both rooted in political conflict and technological innovation.
  3. were the results of non­economic aspects of globalization.
  4. reversed the trend of globalization which was under way.

 

・正答: 4

・正答の理由: 第二次世界大戦と1929年の大恐慌は、進行中だったグローバリゼーションのトレンドを逆転させたと本文では述べられています。「グローバリゼーションは第一次世界大戦前に繁栄していましたが、二つの世界大戦と大恐慌によって後退しました」との記述があります。

・不正解の理由:

1: 政治と経済の関係の重要性を示すものとは述べられていません。

2: 政治的紛争と技術革新の根本にあったとは述べられていません。

3: 非経済的なグローバリゼーションの側面の結果であるとは述べられていません。

 

[53] Which of the following does the article mention as a possible propelling force of globalization?

  1. Technology.
  2. Cultural concerns.
  3. Political attacks.
  4. Military balance.

 

・正答: 1

・正答の理由: グローバリゼーションを推進する可能性のある力として、技術が挙げられています。「グローバリゼーションは技術によって推進され、止められない力であると主張する人もいます」と本文に記載されています。

・不正解の理由:

2: 文化的懸念がグローバリゼーションを推進する力としては言及されていません。

3: 政治的攻撃がグローバリゼーションを推進する力としては述べられていません。

4: 軍事的バランスがグローバリゼーションを推進する力としては言及されていません。

 

[54] In the 9th paragraph, the cases of Singapore, Malaysia, China and India are mentioned in order to illustrate that

  1. these are the cases in which economic growth was achieved but inequality was not reduced.
  2. these are the cases in which the national governments were persuaded by international organizations to open domestic markets.
  3. policies to open domestic markets are necessary for overall national economic growth.
  4. policies to open domestic markets to foreigners are insufficient to reduce poverty.

 

・正答: 3

・正答の理由: シンガポール、マレーシア、中国、インドの事例は、国内市場を外国投資と輸入に開放する政策が全体的な国家経済成長に必要であることを示すために引用されています。「これらの顕著な成長ストーリーはすべて、輸出と輸入の急速な増加を伴っています」と説明されています。

・不正解の理由:

1: 不平等が減少しなかった事例としては言及されていません。

2: 国際機関によって国内市場を開放するよう説得された事例としては言及されていません。

4: 外国市場への開放政策が貧困を減少させるために不十分であるとは述べられていません。

 

[55] Which of the following statements about economic globalization would the author of this article most agree with? 

  1. Economic globalization is a sufficient condition for economic growth and reducing poverty.
  2. Economic globalization involves an integration of a national economy into the world economy.
  3. Economic globalization should 

be slowed down because it increases inequality in income distribution.

  1. Economic globalization is directly responsible for the poverty in the world because it increases competition.

 

・正答: 2

・正答の理由: 経済的グローバリゼーションは、国家経済を世界経済に統合するプロセスを意味すると、著者は同意するでしょう。「グローバリゼーションとは、他国の製品を消費したり、他国に投資したりすることなど、人々の日常生活における意味合いです」との記述があります。

・不正解の理由:

1: 経済的グローバリゼーションが経済成長と貧困削減のための十分条件であるとは述べられていません。

3: 経済的グローバリゼーションを遅らせるべきだという主張は、著者が同意する内容ではありません。

4: 経済的グローバリゼーションが直接的に世界の貧困の原因であるという主張は、著者が支持するものではありません。

 

[56] According to this article, which of the following is not a valid statement about economic globalization? 

  1. It was initiated by innovations in communications and transport systems.
  2. It started in the late 19th century and has continuously progressed ever since.
  3. It was a phenomenon to be measured by trade and capital movement relative to GDP.
  4. It provided a favorable environment for reducing poverty by implementing appropriate economic policies.

 

・正答: 2

・正答の理由: 経済的グローバリゼーションが19世紀後半に始まり、以来連続して進展してきたとは本文では述べられていません。むしろ、「グローバリゼーションの力は前世紀の約三分の一で逆転された」と述べています。

・不正解の理由:

1: 通信と輸送システムの革新によって経済的グローバリゼーションが開始されたという記述があります。

3: 貿易と資本の動きをGDPに対して測定する現象としてグローバリゼーションが述べられています。

4: 適切な経済政策の実施によって貧困を減少させる有利な環境を提供したという内容が本文にあります。

 

[57] According to this article, poverty and inequality in the world should be solved by

  1. introducing regulations to stop economic globalization.
  2. political and diplomatic debates.
  3. creating as many winners as possible by increasing competition.
  4. supporting policies to increase economic globalization.

 

・正答: 4

・正答の理由: 貧困と不平等の問題は、経済的グローバリゼーションを支援する政策によって解決されるべきであると本文では述べられています。「経済的グローバリゼーションへの全体的な挑戦は、経済成長をより一貫して公平に提供するグローバルシステムを作ることです」と説明されています。

・不正解の理由:

1: 経済的グローバリゼーションを停止する規制を導入することで貧困と不平等を解決するとは本文では述べられていません。

2: 政治的および外交的な議論によって解決されるべきとは言及されていません。

3: 競争を増やすことで可能な限り多くの勝者を作り出すことによって解決されるべきとは述べられていません。

 

[58] Which of the following statements best summarizes the economic view of the author of this article?

  1. Money is the root of all evil, and the movement of international capital should be controlled.
  2. A market-based system with appropriate government policies is the most desirable.
  3. A centrally-controlled economic system is the most rational and efficient.
  4. Private property is sacred and should be respected by the government.

 

・正答: 2

・正答の理由: 適切な政府政策を持つ市場ベースのシステムが最も望ましいという経済的視点が、著者によって支持されています。「プロ市場、プログローバリゼーションのアプローチは、試みられた他のすべての経済政策を除いて、最悪の経済政策です」と述べていますが、これは他の選択肢に比べて最も適切なオプションであるという意味です。

・不正解の理由:

1: 国際資本の動きを制御すべきであるという主張は著者によってされていません。

3: 中央集権的な経済システムが最も合理的かつ効率的であるという視点は支持されていません。

4: 私有財産が聖なるものであり、政府によって尊重されるべきであるという直接的な言及はありません。

 

[59] In the second paragraph from the last, the author of this article introduces the case of seeing the glass as half full versus half empty to indicate that 

  1. the same set of facts can lead to divergent opinions.
  2. there are two groups of people who fight against each other.
  3. the world can be divided into developed countries and developing countries.
  4. the debate between the proponents of technology and those of environmentalism is important.

 

・正答: 1

・正答の理由: 同じ事実セットが異なる意見につながる可能性があるという点を示すために、半分満たされたグラスと半分空のグラスという例を引用しています。「しかし、この議論が両国の経済政策に影響を与えることを考えると、その重要性を再認識します」と結論づけています。

・不正解の理由:

2: お互いに対立する二つのグループがあるとは述べられていません。

3: 世界が先進国と発展途上国に分かれているという内容はこの文脈では言及されていません。

4: 技術の提唱者と環境主義者の間の議論が重要であるという内容はこの部分で述べられていません。

 

[60] The key concept of the concluding paragraph is that

  1. Winston Churchill’s statements about democracy accelerated the process of globalization.
  2. democracy and globalization go hand in hand so that we cannot easily take a pro-market, pro-globalization economic policy.
  3. a pro-market, pro-globalization economic policy may be problematic but remains the most appropriate option.
  4. a pro-market, pro-globalization economic policy is problematic and indeed the worst option.

 

・正答: 3

・正答の理由: ウィンストン・チャーチルの民主主義に関する発言を引用し、「プロ市場、プログローバリゼーションのアプローチは問題があるかもしれないが、試みられた他のすべてのオプションに比べて最も適切な選択肢である」と結論づけています。

・不正解の理由:

1: ウィンストン・チャーチルの民主主義に関する発言がグローバリゼーションのプロセスを加速したとは述べられていません。

2: 民主主義とグローバリゼーションが手を取り合っているため、プロ市場、プログローバリゼーションの経済政策を容易に受け入れることができないという内容は述べられていません。

4: プロ市場、プログローバリゼーションの経済政策が問題があり、実際には最悪のオプションであるという主張は本文の結論と矛盾します。

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