慶應SFC 2004年 環境情報学部 英語 大問2 内容一致解説

[51] According to this article, which of the following is true about elderly people?

1. They tend to experience loneliness more often than high school students.
2. They tend to experience loneliness just as often as high school students.
3. They do not feel lonely as often as we think they do.
4. They do not feel lonely at all as long as they are used to being single through life.

・正答: 3

・正答の理由: 本文では、「一般的に考えられているよりも、高齢者が孤独を感じる頻度は低い」と述べています。高齢者にとって重要なのは、親しい相談相手の有無や、一生を通じて単身でいることに慣れているかどうかです。調査では、高齢者のうち15%しか「かなり頻繁に孤独を感じる」と報告していません。

・不正解の理由:

1: 高齢者が高校生よりも孤独を感じることが多いという主張は、実際の研究結果とは異なります。高校生の方が孤独感が高いと示されています。

2: 高齢者と高校生が同じ頻度で孤独を感じるという証拠はありません。実際には、高校生の方が孤独を感じる頻度が高いとされています。

4: 高齢者が一生を通じて単身であることに慣れている場合、孤独を感じないわけではありません。重要なのは親しい相談相手の有無です。

[52] Which of the following represents the case of trait loneliness ?

1. People who feel lonely when they are placed in a new environment.
2. People who experience severe difficulties in dealing with new situations.
3. People who have negative views about their families and friends.
4. People who constantly feel lonely without any specific reasons.

・正答: 4

・正答の理由: 「トレイト孤独」は、特定の理由なく一貫して孤独を感じる人々を指します。これは、個人の特徴であり、新しい状況に入っても孤独を感じる傾向があります。

・不正解の理由:

1: 新しい環境に置かれた時に孤独を感じるのは、「ステイト孤独」の例であり、トレイト孤独ではありません。

2: 新しい状況での困難に対処する能力は、トレイト孤独と直接関係していません。

3: 家族や友人に対する否定的な見方は、トレイト孤独の直接的な特徴ではありません。

[53] The phrase “bliss of solitude” in the 3rd paragraph refers to the state in which

1. you are extremely happy in spite of the fact you are all alone.
2. you are terribly unhappy and lonely because you have no friends.
3. you feel extremely lonely in spite of the fact you are surrounded with a lot of friends.
4. you feel lonely and unhappy in a big crowd of people.

・正答: 1

・正答の理由: 「孤独の至福」は、人が一人でいても完全に幸せを感じられる状態を指します。これは、群衆の中で孤独を感じることができるが、時には一人でいることの喜びを完全に感じることができるという事実に言及しています。

・不正解の理由:

2: この選択肢は、本文の内容と矛盾しています。孤独は必ずしも友人がいないことを意味するわけではありません。

3: 群衆の中で孤独を感じることができるとは述べていますが、これは「孤独の至福」の意味ではありません。

4: 大勢の中で孤独を感じることができるが、それが「孤独の至福」とは異なります。

[54] In general, the degree to which one feels lonely may be assessed based on

1. the levels of social contact one actually has.
2. the levels of social contact one desires to have.
3. both the levels of social contact one actually has and those one desires to have.
4. whether or not one has succeeded in establishing a close network of friends and relatives.

・正答: 3

・正答の理由: 孤独を評価する際には、実際に達成している社会的接触のレベルだけでなく、その人が望む社会的接触のレベルを見る必要があります。孤独は、望まれる社会的関係のレベルと実際に達成されたレベルとの間の不一致から生じます。

・不正解の理由:

1: 実際に達成している社会的接触のレベルだけを考慮するのではなく、望むレベルも考慮する必要があります。

2: 望む社会的接触のレベルだけを考慮するのではなく、実際に達成しているレベルも考慮する必要があります。

4: 友人や親族の密接なネットワークの確立は、孤独感を測定する際の唯一の要因ではありません。

[55] How would trait lonely people react when they experience social failure?

1. They try to improve their own performance of relational behaviors.
2. They tend to blame themselves without considering other factors which are responsible for their social failures.
3. They tend to feel negative about other people who have caused their isolation in the new circumstances.
4. They try to forget about their personal difficulties by moving to a new neighborhood where they have no friends.

・正答: 2

・正答の理由: 特性孤独な人々は、社会的失敗が自分のせいであると通常仮定します。彼らは、自分の孤独を自分自身の個人的な困難に帰する傾向があります。

・不正解の理由:

1: 特性孤独な人々は、他人との相互作用に対して否定的な感情を持っていますが、関係行動のパフォーマンスを改善しようとは必ずしもしません。

3: 彼らは、自分の孤立を他人が原因とするのではなく、自分自身の問題に帰します。

4: 新しい地域に移動したことを個人的な困難の原因とするのではなく、社会的失敗を自分自身のせいにする傾向があります。

[56] Which of the following does not characterize the behavior of chronically lonely persons ?

1. Trying to avoid various social activities.
2. Getting less involved with voluntary organizations.
3. Visiting other people, writing to friends, or telephoning them.
4. Overeating, oversleeping, or crying.

・正答: 3

・正答の理由: 本文では、慢性的に孤独な人々が他人を訪れたり、友人に手紙を書いたり、電話をかけたりすることで孤独に対処するとは述べていません。これらの行動は孤独を克服するための有用な戦略として挙げられています。

・不正解の理由:

1: 慢性的に孤独な人々は、さまざまな社会活動を避ける傾向があります。

2: 彼らはボランティア団体などにあまり関わらないと本文では述べられています。

4: 過食、過眠、泣くといった「悲しい受動性」を示すことがあります。

[57] The author of this article assumes that people who run riot with their credit cards as referred to in the 8th paragraph

1. are rich enough to buy anything they want.
2. want to make themselves feel better about themselves.
3. are causing social chaos by their irresponsible actions.
4. are desperately in need of cash.

・正答: 2

・正答の理由: 本文では、孤独を感じる人々が自己満足の行動に出ることがあり、「自分にご褒美を与える」という形で消費行動に走ることがあると述べています。これは、自分自身に対して良く感じるための試みです。

・不正解の理由:

1: 本文は、孤独な人々が必ずしも裕福であるとは述べていません。

3: 社会的混乱を引き起こすという文脈ではありません。

4: 孤独な人々が現金が必要であるとは述べていません。

[58] The author of this article discusses the case of old persons visited by volunteer workers as mentioned in the 9th paragraph in order to show that

1. loneliness can be reduced if the person has a sense of control over it.
2. loneliness is unavoidable for elderly people whose lives depend so much on volunteer workers.
3. loneliness can be reduced by getting involved with various social activities.
4. loneliness is a serious social problem we have to deal with in this aging society.

・正答: 1

・正答の理由: 本文では、高齢者がボランティアによる訪問のスケジュールを自分で決めることができる場合、スケジュールが他人によって決められた場合と比較して孤独感が少ないと述べています。これは、孤独をコントロールする感覚が孤独感を軽減できることを示しています。

・不正解の理由:

2: 本文は、高齢者の孤独が避けられないとは述べていません。

3: 社会活動への関与について言及していますが、これが主な焦点ではありません。

4: 高齢者の孤独が重大な社会問題であることを認識していますが、それを直接解決する方法についてはこの文脈では言及していません。

[59] Which of the following would be a good example of the case in which “our desired level of social contact is low for some deliberately controlled reason” as mentioned in the 10th paragraph ?

1. You arrive in your new university at the start of your new school year.
2. You are involved with various volunteer activities to promote world peace.
3. You are forced to be alone in the hospital.
4. You are feeling creative and want to write a novel.

・正答: 4

・正答の理由: 本文は、社会的接触の低いレベルが意図的にコントロールされた理由で望ましい場合、その低いレベルの社会的接触が非常に楽しいものになり得ると述べています。創造的な作業を行いたい場合、たとえば小説を書きたい場合は、一人でいることを選ぶかもしれません。

・不正解の理由:

1: 新しい大学に到着したばかりの新入生は、一人でいることを望んでいるわけではありません。

2: ボランティア活動への関与は、一人でいたいという意図的な理由とは異なります。

3: 病院で一人でいることを強いられるのは、一人でいたいという意図的な理由ではありません。

[60] According to this article, which of the following statements would be true?

1. Our experience of loneliness can vary according to internal factors like feelings or beliefs even when social contacts stay objectively the same.
2. State lonely people have a low opinion of themselves, see them selves in negative terms, and dislike talking about their feelings.
3. The extent to which one tends to feel lonely can be accounted for by considering one’s age and sex.
4. Loneliness is less common than we believe, and is confined to only a small group of people who have difficulties in getting involved with social activities.

・正答: 1

・正答の理由: 本文は、孤独感は内的要因、例えば感情や信念によって変動する可能性があると述べています。社会的接触が客観的に同じであっても、私たちが会社や孤独を求める現在の願望に応じて、孤独感は日々や状況によって異なる場合があります。

・不正解の理由:

2: 状態孤独な人々が自己評価が低く、他人に対して否定的であり、感情について話すのを嫌うとは本文では述べられていません。

3: 年齢や性別だけで孤独感の程度を説明することはできません。本文は、孤独感が個人の期待、欲求、および特定の状況によって変わることを示唆しています。

4: 孤独が小さなグループに限定されるとは述べておらず、ほとんどの人が何らかの時点で孤独を経験すると述べています。