慶應義塾大学 経済学部 入学試験 2019年 小論文 解答例

■ 設問

A.

数量主義が生物多様性と相性が悪いのはなぜか。課題文で述べられている理由すべてを200字以内で説明しなさい。

 

B.

本文中に「多様とは豊かなことなのです」という筆者の主張があるが,現実の人間社会においてこの主張を支持するとあなたが思う事例をひとつ挙げなさい。その事例はどのように筆者の主張を支持しているのかという点,および,その事例中の多様性を支える仕組みとして何が必要とされるかという点を含めて,課題文のみにとらわれず,400字以内で述べなさい。

 

設問 A.

■ 答案構成

議論の整理と論証→ 数量主義と生物多様性の違い

解決策or結論→ 数量主義では生物多様性を捉えられない

■ 答案

議論の整理と論証→ 数量主義と生物多様性の違い

数量主義はすべての存在物を同質のものとし,その差異は量だけであるとする考えであり,それに対し生物多様性はそれぞれに価値を測る物差しは持つが,数値の上では曖昧であるとする考えである。

解決策or結論→ 数量主義では生物多様性を捉えられない

つまり科学を後ろ盾とする数量主義にとって,数式を使ったシュミレーションが難しく,はっきりと予測値の裏打ちもない生物多様性は,不確かで捉えることができないものであるため,非常に相性が悪いと考える。

 

 

数量主義はすべての存在物を同質のものとし,その差異は量だけであるとする考えであり,それに対し生物多様性はそれぞれに価値を測る物差しは持つが,数値の上では曖昧であるとする考えである。

つまり科学を後ろ盾とする数量主義にとって,数式を使ったシュミレーションが難しく,はっきりと予測値の裏打ちもない生物多様性は,不確かで捉えることができないため,非常に相性が悪いと考える。(原稿用紙で182字相当)

 

設問 B.

■ 答案構成

議論の整理→ 採用選考の現状

問題の発見→ 公平に優秀な学生を選考するにはどうすべきか

論証→ 幅広い人材の発掘の必要性

解決策or結論→ 学歴だけではない選考方法

解決策or結論の吟味→ ×

■ 答案

議論の整理→ 採用選考の現状

多くの企業での採用選考は,それぞれの企業にエントリーした学生を公平に選考することを原則としている。しかし,実際には出身校をランク分けし,選考前の段階から優劣をつけているという話を耳にする。

問題の発見→ 公平に優秀な学生を選考するにはどうすべきか

では,どの学生にも公平で,しかも広く優秀な学生を選考する為にはどうすべきなのか。

論証→ 幅広い人材の発掘の必要性

企業にとって採用選考は,その将来を左右する大きな問題である。それゆえ,限られた期間内でより確実で効率的な採用活動が求められる為,優秀な学校から多くの学生を集め選考したいと考えるのも当然と言える。しかし,学歴だけで個人を見ない確率論だけの選考をすることで,優秀な人材が見落される結果になることもまた残念である。

解決策or結論→ 学歴だけではない選考方法

したがって,これからの企業の採用選考では,より多くの学生を効率良く且つ色々な角度から見極め,優秀な学生を見落とさない仕組みを構築していくことが必要だと考える。

結論の吟味→ ×

 

 

多くの企業での採用選考は,それぞれの企業にエントリーした学生を公平に選考することを原則としている。しかし,実際には出身校をランク分けし,選考前の段階から優劣をつけているという話を耳にする。

では,どの学生にも公平で,しかも広く優秀な学生を選考する為にはどうすべきなのか。

企業にとって採用選考は,その将来を左右する大きな問題である。それゆえ,限られた期間内でより確実で効率的な採用活動が求められる為,優秀な学校から多くの学生を集め選考したいと考えるのも当然と言える。しかし,学歴だけで個人を見ない確率論だけの選考をすることで,優秀な人材が見落される結果になることもまた残念である。

したがって,これからの企業の採用選考では,より多くの学生を効率良く且つ色々な角度から見極め,優秀な学生を見落とさない仕組みを構築していくことが必要だと考える。(原稿用紙で367字相当)

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