慶應義塾大学 法学部 2017年 小論文 解説

慶應義塾大学法学部 2017年 小論文解説

=問題文=

次の文章を読み、筆者が立憲主義をどのような原則として理解しているかを明ら かにしつつ、それに対するあなたの考えを述べなさい。

=問題の解き方=

1. 議論の整理……

筆者の立憲主義の原則を説明する 筆者の立憲主義の原則として、価値観等の私的領域は各人が決めるべきものであ り、価値観を他人に及ぼしたいという人間の本性は制限される必要がある、という ものがある。比較不能な価値観を持つ人が公正に共存するための社会の公的枠組み が私的領域を侵すことは許されてはならない。そのための方法論として、立憲主義 による統治がある。

2. 問題発見……

立憲主義の機能保全について考える 立憲主義が正常に機能しうる条件としては、政府の側にそれを民主主義社会を構 成する必要不可欠な要素として守ろうという意思が必要になる。

3. 論証……

不断の検証がないかぎり立憲主義は形骸化する そのような意思をもった政府を国民が生み出すためには、現在の政権が立憲主義 を尊重しようとしているか否かを常に国民が検証し続ける必要がある。なぜなら、 権力はその安定が長期に渡るにつれて、価値観を他人に及ぼしたいという人間の本 性を露わにする性質があるからである。こうした動きに歯止めを掛けるためには、 常に一定の影響力を持った反権力を掲げる権力が権力の暴走に対し、十分に歯止め を与えうる充実した力を持つことが必要になる。

4. 結果……

立憲主義への不断の検証を制度化する そのためには、立憲主義を守るための現政権への不断の検証を制度化する必要が ある。そうした検証を制度化する一つの方法としては得票数比例の議席配分制度が ある。現在の小選挙区制では、その時々の主要政党が得票率以上の議席占有率を占 めることにより、現政権に対する有効な抵抗勢力が生まれづらい現状がある。そこ で、得票率と議席占有率が比例するような選挙制度を導入し、常に現政権に対する 牽制機能が働くようにすることで立憲主義を守ることができると考える。

5. 結果の吟味……

不断の検証にも限界がある こうした方法は、司法による行政への牽制機能と比べれば、行政が司法に対して 握っている人事権のような生殺与奪権を、行政は国民に対して握っていないことから十分に機能すると考えられる。だがこうした選挙制度の変更でさえ、人々が全体 主義にに熱狂した際にはその機能を失う。このことからも立憲主義を守るために最 も重要なのが国民一人ひとりの意識にあることがわかる。

の順番で論じていく

=模範解答=

筆者の立憲主義の原則として、価値観等の私的領域は各人が決めるべきものであ り、価値観を他人に及ぼしたいという人間の本性は制限される必要がある、という ものがある。比較不能な価値観を持つ人が公正に共存するための社会の公的枠組み が私的領域を侵すことは許されてはならない。そのための方法論として、立憲主義 による統治がある。 立憲主義が正常に機能しうる条件としては、政府の側にそれを民主主義社会を構 成する必要不可欠な要素として守ろうという意思が必要になる。 そのような意思をもった政府を国民が生み出すためには、現在の政権が立憲主義 を尊重しようとしているか否かを常に国民が検証し続ける必要がある。なぜなら、 権力はその安定が長期に渡るにつれて、価値観を他人に及ぼしたいという人間の本 性を露わにする性質があるからである。こうした動きに歯止めを掛けるためには、 常に一定の影響力を持った反権力を掲げる権力が権力の暴走に対し、十分に歯止め を与えうる充実した力を持つことが必要になる。 そのためには、立憲主義を守るための現政権への不断の検証を制度化する必要が ある。そうした検証を制度化する一つの方法としては得票数比例の議席配分制度が ある。現在の小選挙区制では、その時々の主要政党が得票率以上の議席占有率を占 めることにより、現政権に対する有効な抵抗勢力が生まれづらい現状がある。そこ で、得票率と議席占有率が比例するような選挙制度を導入し、常に現政権に対する 牽制機能が働くようにすることで立憲主義を守ることができると考える。 こうした方法は、司法による行政への牽制機能と比べれば、行政が司法に対して 握っている人事権のような生殺与奪権を、行政は国民に対して握っていないことか ら十分に機能すると考えられる。だがこうした選挙制度の変更でさえ、人々が全体 主義にに熱狂した際にはその機能を失う。このことからも立憲主義を守るために最 も重要なのが国民一人ひとりの意識にあることがわかる。

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