早稲田大学 法学部 AO入試 志望理由書 提出例(武黒麻紀子研究会向け)

  • 議論の整理・・・

社会言語科学は、言語・コミュニケーションを、人間・文化・社会との関わりにおいて取り上げ、そこに存在する課題の解明を目指す学問領域であり、自然言語や手話の社会的・認知的・語用論的機能、マルチモダリティ、会話や参与の組織化、ナラティブ、メディア、言語イデオロギーなど、広範な研究対象・研究アプローチを含んでいる。すなわち、既成の学問領域を立脚点としつつ、その枠を越え、関連領域の研究者との交流を通じ、さまざまな研究テーマを許容する分野であるといえる。

  • 問題発見・・・

では、社会言語科学は、言語という対象に対してどのようなアプローチをすることができるだろうか。また、従来の言語学的視点に基づく調査や考察は、現代の実社会に対して、どのようなアプローチをすることができるだろうか。

  • 論証・・・

私は、これらの問いに答えるには、言語について様々な視点から検討することが重要だと考える。例えば、言語学者の武黒麻紀子教授らは、社会言語科学における共通基盤の構築を目指し、メタ・コミュニケーションを、言語的・非言語的媒介を問わず、「『言語』や『コミュニケーション』についてのコミュニケーション」として広く定義したうえで、「メタ・コミュニケーションは社会言語科学における(一つの)共通基盤たり得るか」という命題を掲げて考察を深めている[1]

  • 結論・・・

そこで、ディスコーダンスと言語コミュニケーションや、メタ語用としてのディスコーダンスなどを専門に研究し、言語人類学及び社会言語学の専門家として名高い貴学法学部の武黒麻紀子教授に師事し、上述の問題点を整理するべく言語コミュニケーションのあり方について研究を深めたいと考えている。

貴学法学部の武黒麻紀子研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学法学部に入学し武黒麻紀子研究会に入会することを強く希望する。

[1] 武黒麻紀子ら「『メタ・コミュニケーション』―社会言語科学における共通基盤を求めて―」社会言語科学19巻1号(2016年)1-5頁。

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