早稲田大学 法学部 AO入試 志望理由書 提出例(守中高明研究会向け)

  • 議論の整理・・・

フランスの詩人イジドール・デュカスは、『マルドロールの歌』などの作品を残した。ほとんど無名のまま生涯を終えたものの、彼の死後、その後の文学に大きな影響を与える存在となった。『マルドロールの歌』は、悪の化身マルドロールの神に対する絶望的反逆がオートマティスムによる文体で綴られている。生前に決定稿が出版社に持込まれたが、背徳的であるとして出版されず、死後に刊行された。この作品により、第1次世界大戦後、ランボーとともにシュルレアリスムの祖とされた。

  • 問題発見・・・

では、イジドール・デュカスの作品ついて、どのような特徴があるのだろうか。また、イジドール・デュカスの生涯とどのような関連性を見出すことができるのだろうか。

  • 論証・・・

私は、これらの問いに答えるには、フランスの文学史・思想史・社会史の正確かつ緻密な理解を前提として、様々な資料を参照することが重要だと考える。例えば、フランス現代思想やフランス文学などを専門に研究する守中高明教授は、『マルドロールの歌』が呈示する「鏡」をめぐる主体の諸遠近法の解体に、とりわけそれが集中的に生起する「第四の歌」および「第五の歌」を中心として、いくつかの覚悟から照明を当てようとする研究を行っている[1]

  • 結論・・・

そこで、ジャック・デリダにおける宗教哲学の諸問題、ジャック・デリダと精神分析の諸問題などを専門的に研究し、フランス現代思想、精神分析学、仏教思考、脱構築、ジャック・デリダ、ジル・デュルーズの専門家として名高い貴学法学部の守中高明教授に師事し、上述の問題点を整理するべくフランスにおける思想史について研究を深めたいと考えている。

貴学法学部の守中高明研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学法学部に入学し守中高明研究会に入会することを強く希望する。

[1] 守中高明「『マルドロールの歌』における《変身》(メタモルフォーズ) の諸相について:あるいは鏡の暴力」研究年報/学習院大学文学部33輯(1987)195-232頁。

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