- 議論の整理・・・
女性に対するステレオタイプなものの見方に関して、その全ての責任を追及するわけではないが、しばしば、メディアにおいて、その様な絵が描かれ方が見受けられる。そして、メディアが、女性運動に対してどの様に関わり、互いにどの様な影響を受けてきたかに関する研究は、まだあまり見受けられないものである。
- 問題発見・・・
では、メディアにおける女性に対するステレオタイプについてどのように分析することができるだろうか。
- 論証・・・
私はこれらの問題を解決するためには、メディアの中での女性の描かれ方に対する知識を前提とし、それらが、何故その様に描かれてきたかを分析することが重要であると考える。たとえば、メディア研究の専門家である有馬哲夫教授はアメリカで放送された女性に対するステレオタイプなCMに対しコマーシャルの作り手が、このようなステレオタイプを繰り返し登場させたのは女性を倭小化し軽蔑して、自覚と自尊心と自信とを奪うことを意図したのではなかった。フリーダンも指摘したように、主婦は1960年代には、75%の購買を決定していた。20世紀初頭の『マコールズ』の広告では、この数字は90%になる。19世紀末以来、広告にとって女性は、絶 対に機嫌をそこなってはならない女王だった。コマーシャルの作り手の目的は、フリーダンが『フェミニン・ミスティーク』で認めているように、あくまでも女性に働きかけて消費を伸ばすことだった。その働きかけ方にも理論があり、理論にも流行があった。1950年代から1960年代にかけてのアメリカの広告界を支配していたのは動機研究であった。と発表している。[1]
- 結論・・・
そこで、メディアにおける女性に対するステレオタイプについてを専門的に研究するため、メディア研究について専門的知識に富む貴学社会科学部の有馬哲夫教授の下で、上述の問題点を整理するべく女性運動とその歴史について研究を深めたいと考えている。
貴学社会科学部の有馬哲夫研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学社会科学部に入学し有馬哲夫研究会に入会することを強く希望する。
[1]有馬哲夫著『アメリカのテレビ・コマーシャルと女性運動―フェミニン・ミスティークは消えたか―』(1997)
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