早稲田大学 社会科学部 AO入試 志望理由書 提出例 (周藤真也研究会向け)

  • 議論の整理・・・

インターネットの発達により、人々は文字言語の伝達において、その舞台装置として紙面だけでなく、電子上における場を獲得した。さて、口承文学と記述文学の対比という意味において、音声言語と文字言語の差異に関する研究は長い間行われてきた。それは、全国共通語としての文字言語の研究や、音声言語において、各個人のフォルマントや音の高低の差異まで含めれば、決して共通語として画一化することのできない音声言語を同じ語であると同定せしめるものに関する研究など、そのアプローチは多岐に渡る。そこで、新たに台頭したも電子の世界における文字言語は、これまで一度書いたらその文章として残るとされてきた文字言語と果たして同様に扱うことが可能であろうか。

  • 問題発見・・・

では、インターネットを媒体とした文章について社会学からどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、記述された文章に対する知識を前提とし、それらがインターネット上に存在するものと同様に扱うことが可能であるかを研究し、文字以外の文章の表現と比較することが重要であると考える。たとえば、社会学の専門家である周藤真也教授は文字の文化と声の文化を対比し、文字の文化の一回性、声の文化の複製性について言及し、それらに関しては電子上にも適用されることを指摘している。[1]

  • 結論・・・

そこで、インターネット上における文字について、インターネットを媒体とした文章の持つ特性を専門的に研究するため、社会学について専門的知識に富む貴学社会科学部の周藤真也教授の下で、上述の問題点を整理するべく口承と記述の対比について研究を深めたいと考えている。

貴学社会科学部の周藤真也研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学社会科学部に入学し周藤真也研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]周藤真也著『文字の文化は声の文化を超え出るのか』( 筑波大学社会学研究室 2003-03)

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