早稲田大学 社会科学部 AO入試 志望理由書 提出例 (周藤真也研究会向け)

  • 議論の整理・・・

シンボリック相互作用論において、個人は自身の行為に意味を持たせる。そして、社会において他社も同様であり、さらに、その様な事柄の対処に際し、人は解釈過程からその行動を取り扱ったり、修正したりする。つまり、人間は経験的世界において事柄を解釈し、修正や実行を意味づけているということであるが、この経験的世界において、その個人が個人の意志で最適な行動をとった場合のみに説明することが出来るという問題がある。それは、実社会において、様々な要因において個人の行動が他者の解釈によって強制的に修正される可能性があるという点で矛盾が生じる。

  • 問題発見・・・

では、経験的世界について経験的世界の記述という観点からどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、シンボリック相互作用論に対する知識を前提とし、経験的社会の記述を経験的社会の外側から行うための方法論を考えることが重要である。たとえば、社会学の専門家である周藤真也教授はブルーマーの誤りは、経験的世界が、研究に先行しそれをシンボリック相互作用論によっていかに記述されるのか、という発想に存している。ブルーマーに欠けているのは、経験的世界は、それを捉える方法それそのものによって構成されるという視点である。ブルーマーが組み立てるのは、シンボリック相互作用論という方法において構成される経験的世界であり、それが「人間集団と人間行動」の世界として社会科学の対象としておかれるとき、そのようなものとして置いているということにほかならないのである。と発表している。[1]

  • 結論・・・

そこで、シンボリック相互作用論について、経験的世界を専門的に研究するため、社会学について専門的知識に富む貴学社会科学部の周藤真也教授の下で、上述の問題点を整理するべく経験的世界と経験科学の記述について研究を深めたいと考えている。

貴学社会科学部の周藤真也研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学社会科学部に入学し周藤真也研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]周藤真也著『シンボリック相互作用論の書き換えに向けて』(2012年12月)

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