早稲田大学 教育学部 外国学生入試・帰国生入試 志望理由書 提出例(高木徳郎ゼミ向け)

 

■議論の整理

 

荘園制は、743年の墾田永年私財法から1580年の太閤検地までおよそ800年近く続いた制度である。貴族や大寺社が開拓し所有したものが多くを占めた初期荘園は、朝廷への年貢の輸送費用を荘園領主が負担したために都から程近い地方に偏って分布している。その後、納税費用の負担などから初期荘園は衰退すると、荒れた荘園や未開拓地を農民が開拓するようになった。そしてその土地を重税からの庇護を受けるために寄進するようになる。税収を減らす要因になる荘園に対して朝廷は様々な策を講じた。しかし効果はあまり出ず、豊臣秀吉が半ば強制的に行った太閤検地まで荘園がなくなることはなかった。

 

■問題発見

 

重税が課されていたとはいえ、多くの地域で同時多発的に農民が寄進する形で寄進地荘園が発展したことは非常に興味深い。なぜ農民たちはそのような行動に出たのだろうか。

 

■論証

 

現在では土地に所有権があるとする考え方は一般的だが、この時代には所有権が安定していなかった。戦乱の多かった当時は、力のあるものが武力に訴えて何かを奪ったとしても問題とされなかった。そのような状況下では、自分の土地を守るためには自分よりも力のあるものに助けを請うしかなかった。土地の所有権が日本で成立したのは大政奉還以降だとされ、近年のことである。

 

■結論

 

荘園の歴史を学ぶことは、日本における所有について・権力についての考え方を知ることに繋がると考える。また、地域による寄進地荘園の発生時期のずれを知ることで、地域間の交流の有無をはかることにも繋がるのではないかと想像する。中世について考える際、土地に対する人々の考え方を知ることは重要なことである。

 

■結論の吟味

 

以上のことから、貴学教育学部社会科地理歴史専修に入学し、高木徳郎教授の研究会で学ぶことを強く希望する。

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