早稲田大学 教育学部 外国学生入試・帰国生入試 志望理由書 提出例(河村茂雄ゼミ向け)

 

■議論の整理

 

生徒の問題行動というと、中高生のイメージがある。実際に学校内外での暴力事件は中学校管理下の生徒によるものが一貫して多い。しかし、文部科学省の「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によると、平成24年度以降、中学校での暴力行為は減少している。一方で、小学校での暴力行為は平成24年から急増している。平成25年には高等学校での件数を超え、平成29年には中学校での事件数との差が400件以下と最大だった中学校とほぼ並んだ形になった。いじめの件数も、平成23年以降は小学校が1番多く、平成30年の認知件数は前年比で3割以上の増加だった。

 

■問題発見

 

小学校の学級運営は年々難しくなっている。暴力行為やいじめに代表されるような学級崩壊が起きれば、生徒の学習に支障が出るだけではなく精神の健全な発達にも影響が出る。

 

■論証

 

河村茂雄教授が考案された「Q-U」は、生徒の学校生活における満足度,意欲と学級集団の状態を調べることができる質問用紙である。学級の状態を分析する手法として多くの学校で使用されている。学校教員という大人が、歳の離れた小学生の気持ちを観察して理解することは難しい。そのため、客観的に判断できるツールは非常に重要である。その結果を見て何を対策として行うべきかを考えて行かなくてはいけない。

 

■結論

 

教員の経験と感覚に頼りすぎない学級運営を行うことは、教員間の情報共有の円滑化にもつながる。様々な問題を抱えている現在の小学校において、良い学級を保つためには教員に対する支援ツールが不可欠である。

 

■結論の吟味

 

学級経営の研究の第一人者である河村茂雄教授のもとで学ぶことは、大きな財産になると考える。

以上の理由から、貴学教育学部教育学科初等教育学専修に入学し、河合茂雄教授の研究会に入会することを強く希望する。

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