早稲田大学 教育学部 外国学生入試 志望理由書 提出例(矢口徹也ゼミ向け)

■議論の整理

高大接続が叫ばれて久しい。新たな情報基盤社会に向けて、新しい学習主体を育成することを目指したこの教育改革は、学習指導要領の改訂など順次進められているところである。2022年度には新しい教科書による中等教育が開始され、より明確な形で教育の骨格を変えて行くことになる。

 

■問題発見

高大接続は、大学での学びを滑らかに行うため、これからの教育に必要な要素を改訂したうえで行っていこうとする考え方である。その中には、知識を詰め込むだけではない、応用する力や、課題を解決していく力などが含まれている。話題のコンピテンシー教育などもその流れの中にあるものだ※1。

 

■論証

知識労働者・技術労働者は将来AIにとって代わられると言われている。人間はこのAI化の流れの中でどのような能力を有するべきだろうか。またグローバリズムの進展の中でより国際的な人材の育成が叫ばれている。英語教育の早期化などがその対策に当たるだろう。いろいろな要素がこの高大接続の中にはあるが、私が一番大切だと考えるのは、適切に人を感動させる力だと思う。

 

■結論

ポストトゥルースの時代とよばれて数年たつが、ヘイトスピーチなど扇動的な言葉が優勢を占めている。現代のアメリカ情勢を見ても、各種ソーシャルメディアを使用したヘイトスピーチが行われ、それに共感する市民も増えた。これがAIにはできない人間の力だといってしまえばそれまでだが、この感動は捏造されたものだ。社会心理学的な悪手を使って、人々を扇動するのではなく、正しく根拠をもってクリエイティブな発言をして人々を巻き込んでいくこと。このような能力が人間の真価だと私は考えている。

 

■結論の吟味

多文化共生が、相対主義的ニヒリズムに陥りがちな現代社会において、正しく権利を主張し、正しく世界を巻き込んで議論する力。それらを目指した高大接続の改革を私も推進したい。そのための技能は様々あるだろうが、SSHやSPPなどの仮説検証型育成プログラムと同時に、感情の適切な表現方法も視野に入れた教育方法を検討してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1矢口徹也・大谷杏・若園雄志郎・福井庸子・新井浩子・藤澤まどか・藁谷友紀「大学と学校との連携に関する総合的研究(その1)」『早稲田教育評論』24 2010

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