2020年 上智大学帰国全学科 法学部・法律学科 小論文 解答例

議論の整理(要約)

この文章では、患者が治療に不安を感じたり迷ったりする場面における、医療者と患者の関係について論じている。患者が治療を迷っている理由は、心理的なものから社会的なものまで多岐にわたる。そこで、治療を行わない、あるいは中断すると考えている患者に対しては、心に寄り添って相談に乗ることが大切である。治療の必要性を理解したうえで、治療を行わない決断をした患者に対しては、家族も含めて心のケアをすることも不可欠であると述べている。

問題発見

ここでの医療者と患者の関係は、どのような点において、法律問題の解決に参考になるだろうか。

論証

医療者と患者の関係は、専門家と当事者の関係である。これは、法律の世界における、法曹と当事者の関係と似ている。私たちは、治療に関する知識は、漠然と理解しているものの、具体的にイメージできるわけではない。自分が将来、どのような病気になり、どのような治療を必要とするのかを、あらかじめ把握することもできない。とくに高齢の患者は、自ら治療について調べることは少ないため、感情的に「やりたい」「やりたくない」を判断する。

法律の世界も同様である。法律は、生活に深くかかわることだが、一般の人々はその知識を十分に得ているわけではない。何かのトラブルに巻き込まれたとき、法的に解決できる可能性があっても、それにつぎ込む時間、労力、お金、心理的な負担を考えて、あきらめてしまう人も多い。高齢者になるほど、解決のためのエネルギーがなくなる点も、医療の世界と共通している。

結論

この文章のなかにある、「患者自身に語ってもらう」方法が、法律問題の解決に役立つと考えた。法律の専門家は、専門用語を当たり前のように語ってしまい、当事者を置き去りにしてしまうことがある。それにより当事者は、自分には無理だと諦めてしまう。理解したうえで、法的な解決を目指すのか判断してもらうべきである。

吟味

法律の専門用語を、一般の人が理解できるように言い換える方法も、追求していくべきだと思った。(841文字)

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