2020年 上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験 法学部・法律学科 小論文 解答例

議論の整理(要約)

この文章では、日々のテストの積み重ねを重視し、定期テストを取りやめることの意味を解説している。これまでの日本の中学校は、定期テキストの点数により学力を評価してきた。しかしながら、定期テストの過去問が出回り、近所の塾で事前に対策がとれるようになっている。このような現状を変えることも、定期テスト取りやめの趣旨のひとつであった。

定期テストがなくなることで勉強が楽になるわけではない。むしろ、授業内の小テストが増えることで勉強が大変になったという声が多い。また、いい点数がとれないことが続くと、精神的にプレッシャーを感じる学生もおり、フォローする方法を考える必要がある。

問題発見

大学は、中学校の定期テストと同じように、学期末テストやレポートにより評価される傾向がある。同じように、日々のテストやチェックで、学習度合いを評価する必要があるのだろうか。

論証

私は、大学法学部において、日々のテストを通じて学習度合いをチェックする必要はないと考える。大学は、専門的な知識を学ぶ場であると同時に、友だちと出会う、サークル活動をする、留学やインターンなど新しい経験を積むなであるからだ。法学部の学生の多くは、将来、司法試験を受けるつもりである。そのため、中学校のように日々のテストやチェックを受けることは、司法試験対策としては意味があると考える。

しかし、大学生になっても、学習度合いをチェックしてもらっていては、いつまでたっても自立することができない。司法試験を受ける予定であれば、自分の位置で学習度合いをチェックするべきである。大学生になったら、どのようなことをどのくらい深く学ぶのか、自分自身で決めるべきであると考える。

結論

以上の理由から、大学法学部において学期末のテストをなくすことは反対である。

吟味

とはいえ、大学生の意欲にすべてを任せると、学期末のテストだけでは知識は定着しない。そこで、レポート提出と組み合わせて、評価方法を多様化することも一案である。(831文字)

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