早稲田大学 社会科学部 AO入試 志望理由書 提出例 (内藤明研究会向け)

  • 議論の整理・・・

言語の持つ意味はその民族の持つ概念や、身近な物質を意味する。たとえば、日本において、フランス文学が輸入された際、その作品に登場したアナグマという語が、タヌキと翻訳されることがあった。これは、アナグマよりタヌキの方が当時の日本人にとって身近な生き物であったからである。この様に、言語を選択することはその民族が持つ概念を選択することである。古語において、現在とは異なる意味の語においても、これは、現代に生きる我々と、当時を生きた彼らとの概念の違いを意味する。しかし、その語の意味領域は変化しても、その語の核となる意味において、我々は彼らと概念を共有しているのではなかろうか。

  • 問題発見・・・

では、古語について意味領域からどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、意味論に対する理解を前提とし、当時の古語の用例を蒐集し、それらを時代、意味領域ごとに整理し、語の核を成す意味から、その語が意味領域においてどの様な広がりを見せるのかを考察することが重要であると考える。たとえば、日本文学の専門家である内藤明教授は万葉集において、うつせみという語が生への讃美を指向しつつあった語であることを指摘し、それらが、死を意識した現在という時点に立って使用され、神話的な世界や人間観とは異なった、死から逃れられないこの世の人間の有限な存在を捉える語としての位置を獲得しようとしつつあったことを指摘している。[1]

  • 結論・・・

そこで、古語における意味領域について、当時の思想を専門的に研究するため、日本文学について専門的知識に富む貴学社会科学部の内藤明教授の下で、上述の問題点を整理するべく古典作品に登場する語の意味領域について研究を深めたいと考えている。

貴学社会科学部の内藤明研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学社会科学部に入学し内藤明研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]内藤明著『万葉集の「うつせみ」をめぐって -讃美と無常-』(早稲田大学国文学会1990-03-15)

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