早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例 (小林麻理研究会向け)

  • 議論の整理・・・

IT技術の急速な発達により情報伝達のスピードが国家から企業と個人間で均等なものになりつつある。その結果、個人は企業とおおよそ遜色なく、市場におけるプレイヤーとしての立ち位置を確保した。そこで問題となるのが、個人がプレイヤーとして活躍することにより、そのフォーカスが当てられた個人の情報が漏洩しやすくなることである。IT環境の整備により整えられてきたプレイヤーとしての個人を保護することは、プレイヤーとしての個人とステークホルダーの関係にある企業を保護することでもある。個人のプライバシーを保護されないとなると、市場のプレイヤーとしての個人の活動において委縮効果を生むこととなる。

  • 問題発見・・・

では、IT社会における個人情報の保護についてどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、世界における個人情報保護の取り組みに対する知識を前提とし、それらの方向性を整理し、是非を議論することが重要であると考える。

たとえばマネジメント・システムの専門家である小林麻理教授は世界の個人情報保護に関する法律を整理した上で、個人情報保護の問題が、次の2つの重要な価値を尊重することを目的とするものであることをわれわれは改めて銘記すべきである。すなわち、個人の自由な経済活動を保障する基盤として情報の自由な流通を促進することと、その際に個人の保護されるべき基本的人権としてのプライバシーの権利を保障することである。 と述べている。[1]

  • 結論・・・

そこで、IT社会における個人情報の保護について専門的に研究するため、マネジメント・システムについて専門的知識に富む貴学政治経済学部の小林麻理教授の下で、上述の問題点を整理するべく世界の個人情報の保護に関する取り組みとその効果について研究を深めたいと考えている。

貴学政治経済学部の小林麻理研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し小林麻理研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]小林麻理著『IT環境における個人情報保護と企業の競争優位 : 個人情報保護を中核とする新たなビジネスの展開(統一論題「ITと消費者金融サービス」)』(消費者金融サービス研究学会)

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