早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例(真柄秀子研究会向け)

  • 議論の整理・・・

コーポラティズムは、政治・経済分野における共同体の概念の一つであり、国家や社会などの集団における有機体的な関連性と相互の協調を重視する考え方である。その由来は、19世紀ヨーロッパにまで遡ることができ、当時の個人主義的自由主義による個人主義的な社会観に反対する形で発生した。この概念の特徴は、共同体を、人間の身体のように見なしたうえで、個人間における有機体的・機能的な特質・役割に基礎を置いている点である。

  • 問題発見・・・

では、第二次世界大戦後、北欧などにおける政府と利益集団のパートナーシップに基づく政策立案・政策運営・利害調整を指すネオ・コーポラティズムには、どのような特徴があるのだろうか。また、その概念について、これまでにどのような研究が行われてきたのだろうか。

  • 論証・・・

私は、これらの問いに答えるには、比較政治学の前提や基礎知識に関する正確かつ緻密な理解を前提として、様々な資料や研究例を参照することが重要だと考える。例えば、早稲田大学政治経済学術院で政党システムや構造改革などを研究されている真柄秀子教授は、ポスト・ケインズ時代におけるネオ・コーポラティズム論の新展開を分析したうえで、政治的交換論の射程について検討を行っている[1]

  • 結論・・・

そこで、政党システムと生産レジームの変容、構造改革の日伊比較研究、民主的アカウンタビリティの国際研究などを行い、政治学、比較政治学、政治経済学の専門家として名高い貴学政治経済学部の真柄秀子教授に師事し、上述の問題点を整理するために、建築や都市研究の観点から社会基盤について再検討を行いたいと考えている。

貴学政治経済学部の真柄秀子研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し真柄秀子研究会に入会することを強く希望する。

[1] 真柄秀子「『政治的交換』 論の射程:ポスト・ケインズ時代におけるネオ・コーポラティズム論の新展開」思想 770巻(1988年)120-143頁。

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