早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例 (ソジエ内田恵美研究会向け)

  • 議論の整理・・・

言語の歴史はその言語を象るものである。日本において元来存在した言語は、音声言語としてのみ存在した。それらは、はじめ、その中国から文字を借用して万葉仮名として表記された。それらは、様々な書き手によって変体仮名として崩され、様々な流派が生まれた。国家のアイデンティティーである言語は、その語、明治時代に文字言語としての言語が統合化されると同時に、音声言語としての統合も試みられるが、国家のアイデンティティーである言語は、国民のアイデンティティーであるが故に、そのアイデンティティーの発露として、方言という形で根強く残ることになる。言語は、その歴史の中で、世界においても、統合と離散の歴史を繰り返すこととなる。それらの言語の持つ特性を理解するためには、その言語が、どの様な過程を辿り今、その言語として存在しているのかを理解することが肝要である。言語統一の歴史は言語を意志疎通のツールであるとのみ、みなした場合、その効率において最適なものではあるが、言語弾圧の歴史でもある。また、これから交わる言語との関わり合いを考察する発端でもある。

  • 問題発見・・・

では、国際化について言語学的視点からどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、言語の歴史に対する知識を前提とし、新たな言語と言語が衝突した際に、どの様な変遷を辿ったのかを考察することが重要であると考える。

たとえば、言語分析の専門家であるソジエ内田恵美教授は、様々な国の言語の弾圧の歴史と、その際の問題点について整理している。[1]

  • 結論・・・

そこで、国際化について、言語と言語の衝突を専門的に研究するため、言語分析について専門的知識に富む貴学政治経済学部のソジエ内田恵美教授の下で、上述の問題点を整理するべく言語の弾圧と離散の歴史について研究を深めたいと考えている。

貴学政治経済学部のソジエ内田恵美研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学しソジエ内田恵美研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]ソジエ内田恵美著『日本の言語政策における統一性と多様性』(早稲田大学政治経済学部教養諸学研究会              2008-12-27)

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