早稲田大学 教育学部 外国学生入試・帰国生入試 志望理由書 提出例(久野正和ゼミ向け)

 

■議論の整理

 

子どもはいつの間にか言語能力を獲得する。母語が異なるにも関わらず、どの言語を話す地域の子どもであっても、多くの場合1歳程度で言葉を話すようになる。第二言語として言語を習得する際には、どの言語を学ぶかによって身につくまでの期間が異なる。学びやすい言葉とそうではない言葉が存在している。しかし、母語として獲得する場合には難易度に関係なく約1年で身につくのである。

 

■問題発見

 

第二言語を学ぶ時と、母語として言語を獲得する時にはどのような違いがあるのだろうか。また、母語の獲得プロセスを第二言語習得時に活かすことはできないのだろうか。

 

■論証

 

子どもが言語を獲得するためには、脳の中枢神経が発達した上で、周囲からの言語的な刺激が与えられることが必要である。しかし、13歳を過ぎると言語の習得が難しいと言われている。それ以降に言語的な刺激を受けた例では、習得できないままに病死してしまった。言葉を獲得することが可能な時期に触れたものが、子どもに多大な影響を与える。実際に、子どもが初めに理解する言葉は、多くの場合日常生活の中で多く耳にする食事に関するものや両親の呼称に関するものである。だからといって、第二言語習得の際には、身近に存在するものから言葉を学べば簡単に身につくわけではない。また、成長後の母語の能力にも個人差が存在することを考えれば、どのようにして初めて言語に触れることがその後の能力向上につながるのかも知ることができるのではないか。

 

■結論

 

子どもが言語を獲得するプロセスと、獲得後に言語能力を高められる条件を研究していきたい。そして、その方法を第二言語習得の際に活かせないか検討していきたい。

 

■結論の吟味

 

以上の研究を行うため、貴学教育学部複合文化学科に入学し、原克教授の研究会で学ぶことを強く希望する。

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