早稲田大学 教育学部 外国学生入試 志望理由書 提出例(新川清治ゼミ向け)

■議論の整理

英語が苦手な生徒に、文法が苦手だという意識があるだろう。昔より、英語教育が文法教育一辺倒ではなくなった現在においては、英語会話的な側面や、話す・聞く能力の指導に比重が大きくなった関係で、文法指導がうすくなったのを踏まえても、英語が苦手な生徒には文法指導の重要性が必須だ。

 

■問題発見

英語教育の重要性が叫ばれて久しいが、その中に、英語の実践的な能力を高めようとする機運がある。一般的には話す能力や聞く能力の育成と言うものだが、以前のオールイングリッシュが文法指導を結果的にないがしろにしてしまって相互矛盾の関係に陥ってしまったことを考えると、文法教育はより重要度が増している。

 

■論証

文法教育の躓きポイントは二つ挙げられている。それは時制と関係詞だ。関係詞は普段の会話で使うことはほぼまれだし、使わずに伝えることは可能だが、動詞を使わない文章はほとんど存在せず、動詞を使うとすれば、時制が必ず付随してくる。日本語の話者は、時制方言は文末の表現を「た」に変えることで過去形を表現すればよく、むしろそれまでの修飾関係を理解することが困難な言語であるが、英語の場合は、動詞の時制や動詞どうしの関係性に目を配って理解を図る必要がある言語だろう。

 

■結論

英語の時間形式についてまとめなおす試みをしている研究におよれば、動作動詞、状態動詞の区分を設けたうえで、現在・過去・大過去を過去形、現在進行形、過去進行形、各種完了形の中で、単純にまとめ上げることができるとしている※1。特に現在完了と言うのは、日本語では副詞的に表現する要素が強い物なので、そもそもの時間に対する意識が異なる部分だといえる。

 

■結論の吟味

上記のように、英語が苦手な生徒によりよく文法教育を行っていく手立てを考案したい。その一つに時制の指導が挙げられるが、そのほかにもいくつも間違いやすいものがあるだろう。その部分を簡単に教えることはできないか、考察してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1新川清治「学習者のための英語の時間とその形式」『白鴎大学論集』20(2)2006

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