早稲田大学 教育学部 外国学生入試 志望理由書 提出例(藁谷友紀ゼミ向け)

■議論の整理

IT化は市場に何をもたらしただろうか。今やどの企業もIT化されており、デジタル化されている。パソコンが導入化され、一部はインターネットをモデルにした市場をターゲットにしており、多くの利潤が発生している。このように情報及びその関連技術は企業、経済、社会の在り方を大きく変更している。

 

■問題発見

一方で、IT化がどのようなシステムを確立したかを定めるのは容易なことではない。ITによって、私たちはどのような市場経済を獲得したのか、その評価が難しいのは、IT化の内容と影響が複雑で多岐にわたることが挙げられるだろう。それらを丁寧に追っていくことが、今私たちが突入しつつある社会の在り方を見定めることにつながるはずだ※1。

■論証

そのいくつかの観点として、経済全体の拡大と資本の深化をもたらしたことはいうまでもない。経済全体が細かい部分にまで波及され、遠くのものと即座に通信ができることはモノコトヒトを容易に結びつける。またネットには今まで大文字の資本家しかいなかった市場に、だれでも参入できる小文字の資本家を参入させた。これは全体としてみれば拡大というようにとらえることができる。

 

■結論

また資本の増大という観点以外にも、生産・調達・販売という枠ぐみが相互に連鎖しやすいようになったことも挙げられる。IT化されるということはビッグデータとして解析し、分類することができるため即座にマーケティングの機能を発動させることができる。その点では、どのような消費者が存在し、その消費者には何を生産すればよいかが自動化されることになったのだ。

 

■結論の吟味

またIT化が興味深いのは、上記の内外の利点が、さらに解析され、自己組織としてアルゴリズム化していく点である。そのアルゴリズムが安定段階に入れば特段問題がないが、収束せず、流動していくかどうかはいまだ解明することができず、憂慮するべき事態である。現代は資本家がグローバルに展開する全体市場になった。その中でこの動きがIT化の収束を揺るがせる方向に働く可能性は高い。上記のような見取り図の元、今後のIT化とグローバリズムの関係性を考察してみたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1藁谷友紀「産業・ビジネスの「創出」の実態とその意味についての検討――経済・企業の基本モデルに従って――」

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