早稲田大学 教育学部 外国学生入試 志望理由書 提出例(椎名乾平ゼミ向け)

■議論の整理

人事査定と言う言葉はいつできたのか。査定評価はものに使用されるだけでなく、人にも使用され始めて久しくなる。資本主義的な状況の中で、だれが能力が高く、だれにより多くの賃金を払うべきかを判断する尺度として人事査定があげられるが、それはいかにして成立したものなのか。

 

■問題発見

評定尺度といえば、1932年に成立したリカート(Likert)法を指している。これらは理論的根拠がある評定尺度のモデルだが、それ以前にも多くの尺度が使用されていることが分かっている。ある研究のよれば、古くは19世紀松ごろから、次の五領域で使用されていたようだ。A遺伝・知能、B教育測定、C人事査定・職業適性、D性格、E態度という項目の表かはリカート法より以前に使用されており、評定尺度はリカートが発明したわけではないことが論述されている※1。

 

■論証

そもそも、人間の尺度を図ることはどのような思想と結びついているだろうか。純粋な心理学的興味から測定方法は考案されていったのは首肯できるが、これが時代のどのような要請と結びついているかを考えることは有意義な作業であるように私には思われる。

 

■結論

経済学的な観点から考えれば、それは時給や給料と言う概念と並走してきたものであるように思う。時給とは何かと考えた場合、労働者の時間をお金で買うことだ。しかし、そのお金はどのような理由でその額に決めることができるだろうか。その職業の社会的地位と言う尺度ももちろん必要だが、一方でどの人物にどれだけの給料を払えば仕事と対価のつりあいが取れるかどうかという要請と、この制度は軌を一にしている。

 

■結論の吟味

一方でマルクスは、労働者の賃金について、「命がけの飛躍」があると言っていた。時間をお金に換算することは一方で、無理なトリックが働いているものであり、それが緩和されるために用いられるのが評定尺度かもしれないとき、その制度は共犯性を持つだろう。適正な評定尺度と、労働というトピックについて考察を深めたいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1椎名乾平「評定尺度はリカートが発明したわけではない――リカート(1932)より前の世界――」『日本教育心理学会総会発表論文集』61(0)2019

 

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