早稲田大学 教育学部 外国学生入試 志望理由書 提出例(幸田国広ゼミ向け)

■議論の整理

学習指導要領の改訂で、多くの科目が変更される。その中の一つに国語科の大きな改定が挙げられる。必履修科目として現代の国語と言語文化が新設され、選択科目として、論理国語、文学国語、国語表現、古典探究が位置づけられた。

 

■問題発見

これらの改訂に伴い、今まで現代文Bの授業で教えてきた、文学教材を、文学国語を取らなければ教えることができなくなってしまうという国語科の教員の悲痛な叫びが聞こえてきそうだが、字面だけで教材を考えてはいけない。どういうことか。

 

■論証

文学科はいつも独立することを夢見てきた。古くから、道徳的価値や、論理的価値、ひいては科学的思考と言うものから独立性を保証して文学を研究し、文学について考えることに主眼を置いたカリキュラムは夢見られてきた。その論者たちにとっては文学国語と言う科目は願ってもないものだ。また現代文Bという既存の科目が分割されるというとらえ方だけでは、今改訂の要旨を的確にとらえているとはいいがたく、もう少し広い視野で社会的要請のもとに成り立っていることを理解する必要があるだろう※1。

 

■結論

論理国語は、ただ評論文を読むということだけではなく、論理的に読み、書く、分析することに主眼を置いた科目になる。このことは現代の情報社会において、もしくはAI化する世界において人間が持っていなくてはならない能力だ。また文学国語も単に近現代の小説を教えるだけではなく、古典文学とのつながりを考えたり、もしくは独創的な物語を捜索することなど、広く文学についての探究を行うことができる。

 

■結論の吟味

このように、既存の科目への郷愁だけで新しい学習指導要領について論難するのではなく、新しい時代の要請に伴って変わろうとする趣旨を理解したうえで、国語科の再編成をポジティブに利用すべきだと私は考える。しかし一方でこのような改訂に急についていけない側面も校内事情的には存在するだろう。段階的な取り入れと教員の研修プログラムなども重要になってくる。このような観点で、今後の学校教育の発展に寄与したいと考え、貴学への入学を希望する。

 

※1幸田国広「歴史的な視点から考える「文学国語」」『国語科教育』85(0) 全国大学国語教育学会2019

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