議論の整理・・・
長きにわたって、不登校が問題となっている。教育委員会が行う対策としては、第一に不登校の防止がある。具体的にはスクールカウンセラーの設置や学校指導の充実、学内の治安の維持などが挙げられる。また、すでに不登校となった生徒については教育支援センターなどで指導を行い、学校復帰を目指す。[1]
問題発見・・・
しかし、不登校は学校制度への参加の拒否という子供の明確な主張なのであり、全ての子供が一様に学校の規律を守って生きる必要はないのではないだろうか。大人としては学校制度に当てはまりきらない子供を無理に学校に押し込めるだけでなく、生徒の個性に配慮した多様な教育環境を充実させることを検討するべきではないだろうか。
論証・・・
学校以外の選択肢として現在考えられるのが、子供の自主性を重視したフリースクールや、多様な国籍の子供と共に学ぶことのできるインターナショナルスクールなどだ。これらは学びの場として有意義なことは認知されているが、学費が高額であったり、学校教育法上で卒業と見なされない場合があるなど、制度上の不都合が大きいことから一般的な進学の選択肢とはなっていない。
結論・・・
以上のことから、私は学校法上の学校に通う以外の選択肢が日本で一般的となる可能性について研究を進めたい。フィールドワークを通して学校の現状をより深く確認し、フリースクールやインターナショナルスクールの意義や現状を他国の事例も含めて学びたい。そして、教育法を学び、日本社会に即した多様な教育のあり方を探っていく。
これらについて、オルタナティブ教育やフリースペースについて研究を行っている喜多 明人教授のもとで研究を進めていきたい。
より多くの子供が自身に適切な環境で個性を最大限に伸ばしていくのが子供の権利であり、教師にとっても社会全体にとっても有意義なことだと考えている。
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