上智大学 経済学部 特別入試 志望理由書 提出例(來島愛子ゼミ向け)

■ 議論の整理
私たちは、意識するとしないとにかかわらず、生きていくうえで日々様々な選択を迫られ、意思決定と選択を繰り返している。その際、「何を選択するか」も大事であるが、「いつ選択するか」、つまり「たくさんある選択肢を前に、いつ、どのタイミングで選択すれば最適な選択となるか」という問いも重要である。どのタイミングでその行動を選択するかによって、結果やその効果が大きく変わるからである。この最適停止問題の典型例として挙げられるのが古典的秘書問題や結婚問題であるが、私はより複雑な条件下において最適停止問題を応用し、就職活動やビジネスシーンにおいて貢献できるモデルの開発に興味がある。

■ 問題発見
來島教授は、価値分布の変化を伴った確率モデルの作成や最適停止のルールの導出などを
求め、ジョブサーチを初めとする労働市場における意思決定問題や、資産売却のタイミングの問題など、より現実的な問題への適用しようという関心も高まっていると言う※。

■ 論証
より複雑な問題への応用のためには、議論の枠組みを整理するための概念や数理経済学の理論を学ぶことが必要である。選択肢の順位といった数理的情報のみにとどまらず、選択肢の価値が観察可能で視野に入れることができる完全情報問題をはじめ、多数回停止可能な場合や選択肢が確実に得られない場合、ベストだけではなくセカンドベストを選んでもよい場合、最良のものを保持している期間を最大にする場合などへの応用を可能にする最適停止規則の求め方を検討したい。

■ 結論
この数理経済学的研究は、日常の問題からビジネスや社会問題の解決のために、人々がより有効な意思決定や判断を執り行うための一助となる可能性を持っており、私は研究を通して貢献したいと考えている。

■ 結論の吟味
この問題を追求していくにあたって、貴学の経済学部で、この分野の先進的研究を積み重ねている來島愛子教授のゼミに入会することを強く希望する。

※來島愛子. (2011). 選択肢の価値分布が変化する場合の完全情報最良選択問題.

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