上智大学 文学部 特別入試 志望理由書 提出例(碓井広義ゼミ向け)

■ 議論の整理
メディアリテラシーとは何か。その答えは2通りあり、1つはインターネットやテレビ、新聞などのメディアを使いこなし、メディアの伝える情報を理解する能力のことを指す。もう1つは、メディアからの情報を見きわめる能力のことであり、巷に溢れる情報に踊らされないためのメディアリテラシー教育が重要視されている。

■ 問題発見
前者の能力を身につけることは、現代社会を生きる人にとっては比較的容易であろう。では、後者のメディアリテラシーを身につけるためにはどうすればいいのだろうか。

■ 論証
情報に対する知識をつける、得た情報を検証することを習慣化するなど、メディアリテラシーを習得する方法は様々ある。中でも私が興味を持ったのは制作者の意図体験するために、自らがドラマや番組を作成してみるというものだった。私は、碓井教授が授業でこの方法を実施しているというインタビュー記事を読み、関心を持った。

例えば、専門家として大学教授のコメントが挿入されるとき、必ずと言っていいほど背景には難解そうな専門書がぎっしり詰まった本棚が映し出される。制作側の意図はこの背景を入れることで、人物の専門性を一瞬でで視聴者に理解させることであろう。この背景が、可愛い動物やきれいな花に置き換えられることはまずあり得ない。専門書という象徴的なものを使用し、さらにメディアという媒体に載せることで、政策者が自覚的か否かに拘わらず、背景の書籍は当初の意図を超えた政治的なメッセージを受け手の心に強く刻み込む効果があるのではないだろうか。

■ 結論
バイアスを持たない人間などいない。それはジャーナリストやメディア制作者も同じことで、特に報道に関わる人間は、そのことを強く自覚した上で制作に携わる必要があると思うからである。授業の中で互いに制作した作品を評価し合うことで、自分自身では気づきにくいバイアスや隠れた意図を俯瞰できるようになるのではないだろうか。

■ 結論の吟味
上記の目的のために、貴学の碓井広義教授のゼミに入会することを強く希望する。

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