上智大学 外国語学部 ドイツ語学科 外国人入試 2017年 小論文 解答例

設問

以下の文章を読み、非言語的コミュニケーションの困難さとその重要性について、大学で外国語、文学、文化を学ぶことと関連付けながら600~800字で論じなさい。

議論の整理→非言語的コミュニケーションの特徴

非言語的コミュニケーションは言語のように明確ではない一方、人間関係を構築する際に極めて重要である。

問題発見→他者を理解するにはどうしたらよいか?

それでは異なる文化の非言語的コミュニケーションを含め、他者を理解するには、どうしたらよいだろうか。

論証→知識として知ったうえで実践をする

まずは、本文でも述べられているように、知識として非言語的コミュニケーションを知ることだ。その文化圏特有の距離の取り方やアイコンタクト、習慣などを学ぶことが重要である。その際、単に表面上の知識として知るのではなく、その非言語的コミュニケーションの背景にある歴史や文化も含め、総合的に知ることが大切だと思う。歴史や文化と絡めて知ることで、相手の文化に対する理解や尊敬が生まれ、相手を本当の意味で理解しようとするからだ。
そして知識として理解したうえで、実際にその文化圏の相手とコミュニケーションをとることが重要だと考える。相手と相対することで、非言語的なものも含めて、コミュニケーションの居心地の悪さや新鮮さ、驚きがあるはずだ。それにより相手の文化を理解するだけではなく、自分の文化圏の特徴も改めて実感することができ、文化の多様性やすばらしさ、面白さを発見できるのではないだろうか。

解決策or結論→他者を正確に学び、実際に知ること

現在、複数の国で自国第一主義が主張され、他者への不寛容な姿勢が目立っている。その背景には、他の文化に対する理解や寛容さ、そして自国の文化を相対的に見る能力の欠如があると思う。たしかに、非言語的コミュニケーションを含め、異なる文化と相対することで様々な軋轢が生まれる危険性は存在する。それを避けるためには、様々な文化圏の言語や文学、文化を学び、さらに実際に他者とコミュニケーションを実践することが重要だ。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

大学では単に知識を得るだけではなく、多様なバックグラウンドをもつ学友と交流したり、専門的な知識を実践する機会が存在する。そのため、大学では非言語的コミュニケーションを含め、他者を理解する知を得ることができるのではないだろうか。(800字)

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