設問1
■設問
傍線部(ア)~(オ)のカタカナを漢字に直しなさい。
■答案
(ア)淘汰 (イ)厳密 (ウ)極楽 (エ)潜在 (オ)一筋縄
設問2
■設問
傍線部(a)~(d)の漢字の読み方をカタカナで書きなさい。また、それぞれの意味を10字以内で説明しなさい。
■答案
(a)ジョウジュ:成し遂げること (b)カンセイ:落とし穴 (c)キョウジュ:受け入れ楽しむこと (d)シュウチ:恥ずかしく思う気持ち
設問3
■設問
傍線部➀「それを目安に作品の位置を決める」とは、どのようなことか。40字程度で説明しなさい。
■答案
作品中に用いられている技術を基準にして、その作品の新旧を決めるということである。(40字)
設問4
■設問
傍線部②について、なぜ文学において古典は「奇妙なもの」なのか、筆者の考えを40字程度で説明しなさい。
■答案
古典は時系列的には古いものであるが、内容的には新しいものを内包しているからである。(41字)
設問5
■設問
傍線部③について、より詳細に説明した次の文章の空欄を埋めなさい。
現代の日本人にとっても、【A】時代の国学者である本居宣長にとっても、【B】時代の文学作品である『源氏物語』は古典だが、現代と【C】時代では文学に対する考え方そのものが異なるため、古典を読むことによって得られるものも自ずから異なったものとなる。
■答案
【A】江戸 【B】平安 【C】江戸
設問6
■設問
傍線部④「形而上学をつくりあげる」とは、この文章ではどのようなことを行ってしまうことを表しているか。40字程度で説明しなさい。
■答案
読む時代や読者の価値観から古典を切り離して、実態のないものにしてしまうことである。(41字)
設問7
■設問
二重傍線部が象徴的に表しているこの文章全体で論じられた内容を、あなた自身の具体的な読書経験に基づいて400字以内で論評しなさい。その際、作品の様の東西は問わない。
■答案構成
議論の整理 → 筆者の論評:古典の魅力
問題発見 → 自身の読書体験から筆者の論評について論じる
論証 → 自身の読書体験においても古典の新しさと魅力が確認できた
結論 → 筆者の論評は的確である
■答案
議論の整理 → 筆者の論評:古典の魅力
古典は「新しい何か」を内包し、時代を越えて魅力的であると筆者はいう。
問題発見 → 自身の読書体験から筆者の論評について論じる
ここで、私自身の読書経験から『枕草子』を取り上げ、このことを論じる。
論証 → 自身の読書体験においても古典の新しさと魅力が確認できた
私がこの作品に出会ったのは中学生の時であった。古文の教科書に載っている作品はそれまで私にとって学習の対象であって、鑑賞の対象とはなりにくかった。ところが、この作品は、有名な冒頭の部分からまっすぐ私の心に届いた。そこで私はこの作品を購入し、読み進めてみた。すると、著者の感性やものの見方、テーマや文体、そのどれもが新鮮で心地よく、多くの発見もあった。また、「ものづくし」という技法も面白く、斬新に感じられた。その後、‘My Favorite Things’という曲を初めて聴いたとき、『枕草子』の「うつくしきもの」や「あてなるもの」が脳裏に浮かび、清少納言の「新しさ」が改めて確認できた。
結論 → 筆者の論評は的確である
このような体験から、問題文の筆者の論評は的確なものであると考える。(394字)
古典は「新しい何か」を内包し、時代を越えて魅力的であると筆者はいう。
ここで、私自身の読書経験から『枕草子』を取り上げ、このことを論じる。
私がこの作品に出会ったのは中学生の時であった。古文の教科書に載っている作品はそれまで私にとって学習の対象であって、鑑賞の対象とはなりにくかった。ところが、この作品は、有名な冒頭の部分からまっすぐ私の心に届いた。そこで私はこの作品を購入し、読み進めてみた。すると、著者の感性やものの見方、テーマや文体、そのどれもが新鮮で心地よく、多くの発見もあった。また、「ものづくし」という技法も面白く、斬新に感じられた。その後、‘My Favorite Things’という曲を初めて聴いたとき、『枕草子』の「うつくしきもの」や「あてなるもの」が脳裏に浮かび、清少納言の「新しさ」が改めて確認できた。
このような体験から、問題文の筆者の論評は的確なものであると考える。(394字)
コメントを残す