慶應SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(諏訪正樹研究会向け)

■ 議論の整理・・・

コミュニケーションスキルとは,特にビジネスシーンでの対人的なやり取りにおいて,お互いの意思疎通をスムーズにするための能力のことである。最近は,他人との人間関係を円滑に構築するための重要な能力であると再認識され,コミュニケーションスキルを重視する職場も多い。また,コミュニケーションには,バーバル(言語),ノンバーバル(非言語)があるが,バーバルとは,言語を使って聞き話すことでコミュニケーションをとることであり,ノンバーバルとは,視覚からは表情や目の動きなどを,聴覚からは声のトーンやテンポを,体感からはしぐさやジェスチャーなどによってコミュニケーションをとることであり,より俯瞰的なものと言える。今現在,就活生などに対して行うコミュニケーションスキルのテストは,聞く力,伝える力,質問する力,協調性の4項目に対して診断するものが多い。しかし,それで良い結果が出ても,コミュニケーションに自信が持てないと答える人も多い。

 

■ 問題発見・・・

では,コミュニケーションを活性化させるコミュニケーションスキルとは,具体的にはどういうスキルをいうのであろうか。

 

■ 論証・・・

説明や説得だけで相手と真のコミュニケーションを取ろうとしても難しいことがある。そんな時は,音楽や芸術が人の心を動かすように,会話でも「笑い」をキーワードにして,論理的な説明だけではなく,心の動きといった感情が伴った会話をしたり,楽しい話題を提供したり,相手の話を楽しんで聴いたりすることでより深いコミュニケーションが取れるようになる。この課題をより具体的に考えるために,貴学環境情報学部の諏訪正樹教授はコミュニケーションスキルの熟達者としてお笑いタレントをとりあげ,彼らがテレビ番組の中でいかにこの能力に長けているか定量的に可視化し分析することで,バーバル的な要素を解明している(*1)

 

■ 結論・・・

そこで私は,ノンバーバル的要素においてもコミュニケーションスキルを定量的に可視化する方法を考案することで,コミュニケーションをより活性化させるスキルの効果的な熟達練習法を提案していきたいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・

SFCでは,実践的で能動的なプロジェクトへの参加を主体としたカリキュラムを実践しており,上述の研究に最適な環境が整っている。また,貴学の諏訪正樹教授は,身体スキル及び感性の両面から自己開拓を図る方法論や環境の構築を研究していることから,私はSFCに入学し諏訪正樹研究会に入会することを強く希望する。

 

 

 

(*1) 坂井田瑠衣,諏訪正樹.“コミュニケーションの場を活性化させるスキルの解明-「役回り」と「レトリック」による熟達度の定量分析-”,人工知能学会全国大会論文集,Vol.26, pp.1-4, 2012

 

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