慶應SFC 環境情報学部 AO入試 志望理由書 提出例(小林博人研究会向け)

■ 議論の整理・・・

貴学環境情報学部の小林博人研究会では,街を構成するハード的空間構成要素から,ソフト的なコミュニティにおける人間関係まで,街の変わり様を的確に捉え次の街の在り様を構想し可視化することを目的に研究している。たとえば,ベニヤハウスプロジェクトでは,ベニア合板材を用いた応急仮設住宅のプロトタイプを提案し,組み立て協働作業を通じてコミュニティが再構築されるよう,複数人での組み立てに最適化した設計をしている。日本橋プロジェクトでは,日本橋一の部連合町会地域を対象に,地域特性を活かした地元主体の将来構想を通して,まちづくりのあり方を研究している。田根プロジェクトでは,典型的な過疎化進行地域である滋賀県田根地区に注目し,田根の自然環境・産業・歴史に関わる研究,空き家の改修・再活用,田根の未来像を地域住民と一緒に考えるワークショップなど,まちづくりの視点から田根の過疎問題に取り組んでいる。

 

■ 問題発見・・・

物理的空間を形作る建築とコミュニティという人の集まりは,一見するとまったく関係がないように思われる。

 

■ 論証・・・

しかし,それぞれが別々に形成されることはなく,目に見えない「場の力」が作用している。これが小林博人教授の持論であり,「場の力」を可視化しようというのが小林博人研究会の研究目的である。人と関わる空間の形が人的な要素たるコミュニティと,どのような関係にあるのか,どのようなコミュニティの意識がどのような形を生み出すのか,またどのような形がコミュニティに作用するのかを,プロジェクトを通して理解しようと試みている。

 

■ 結論・・・

そこで,自らもデザインラボを運営し,一級建築士の資格をもつ建築家でもある(*1)貴学環境情報学部の小林博人教授に師事し,実証プロジェクトへの参画を通して,人間をとり囲む空間と人間関係形成との相互作用について研究を深めたいと考えている。

 

■ 結論の吟味・・・

貴学の小林博人教授は,貴学SFCでは実践的かつ能動的なプロジェクトへの参加を主体としたカリキュラムを実践しているが,その中でも特に小林博人研究会は,ベニヤハウスプロジェクト,田根プロジェクト,日本橋プロジェクトなど,机上の研究のみならず,自ら手を動かすプロジェクトへの参画を通して実践的な学びが期待できる,ユニークな研究会である。それゆえ,小林博人研究会が上述の研究に最適の研究環境であると考え,貴学SFCに入学し小林博人研究会に入会することを強く希望する。

 

 

 

(*1) 小林博人.”きゃんせ!田根”.< https://taneko1.wixsite.com/kyanse-tane >

(*2) 小林博人.”KOBAYASHI LAB”.< https://architecture.keio.ac.jp/lab/kobayashi/ >

 

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