・ 偏差値40代の教え子様を慶應SFCに3人合格させた秘訣!
私はこれまで模試で偏差値40代を取ったことがある教え子様を慶應SFCに3人合格させました。一人はサッカー、一人はアメフト、一人は特殊な競技なので言及は控えますが、それぞれ全国大会出場歴があるとはいえ、偏差値40代から合格するというのは驚きでした。
もちろん、慶應SFCのAO入試では、バカでは絶対に合格しません。それぞれの合格者たちは、合格に向けて面接の指導を繰り返す中で、少なくとも慶應SFCのAO入試の面接中は「頭が良いフリ」をすることができたということです。では、どのようにして「頭が良いフリ」をしたのでしょうか。これを考えることは、慶應SFCのみならず他の大学のAO入試を受ける際にも極めて重要な要素になります。
・ 大切な原則は「聞かれてないことは答えない」こと
まず、偏差値40でも頭が良いように見えるコツですが、一番大切なことは「聞かれてもないことを答えない」ことです。頭の良さに自信がない人は往々にして聞かれてもないことをまくしたて、そこでボロを出します。それではいけません。一方的にまくしたてると、会話の流れが見えなくなり、相手からの反感を買いやすくなったり、ちょっとしたほころびが目立ったりするものです。次に自分が言うことを予測しながらも、教授に質問させていくことで面接の主導権を自分が握ることができます。
・ 頭が悪くても頭が良さそうに見せるコツは「専門分野への熱意」にある
また、第二には少なくとも専門分野については、行きたい大学の誰よりも詳しいという自負が持てる程度に詳しいことです。少なくともAO入試の面接中は、主には自分がやりたい研究の話をメインに話を進めていきますから、自分の専門分野についての質問をされているうちはバカがバレません。メッキが剥がれません。この特性を最大限活かすことが大事です。
逆に非の打ち所のない内申点でも、専門分野に関する知見に明らかな勉強不足があると場がしらけるものです。場の支配権を持つためには、とにかく専門分野についてだけは誰にも負けない知識と熱意を持つことが必要不可欠です。
そのためにすべきこととしては、やはり前述したように海外の研究をフォローしておくことが大切です。大学教授といえども、自分の周辺領域の最先端の研究を常にフォローしているわけではありません。最近の高校生は英語も得意ですし、帰国子女なども多いですから、そのあたりの特性を生かして海外の研究を常にフォローしておくことが大切です。学力不足で自分ひとりでは難しければ毎日学習会にご相談いただければ幸いです。
・ 英語の資格は最低限の学習能力のアピールには効果的
また、先程英語の重要性について軽く紹介しましたが、やはり英語の資格を持っていることは最低限の学習能力のアピールとしては効果的だと思います。現代文や数学などと違い、英語はどれほど頭が悪くても勉強すればかならず点数がついてくる教科ですので、少なくともバカはバカなりに努力はしているということを面接官に伝えることができます。自分が救いようのないバカだという自覚があれば英語を勉強しましょう。そうすればたいていの日本人高校生には勝てます。英語で先んじて、海外の先行研究調査で先んじれば、志望理由書・自由記述・事前提出資料・面接・ディベートのすべてで先んじることができるのです。
・ 志望理由書執筆の段階から勝負は始まっている
また、面接を見据えた対策ということを考えると、志望理由書執筆の段階から実は勝負は始まっています。志望理由書と自由記述の内容である程度質問される内容が決まってくるからです。ですから、志望理由書と自由記述を作成するときは、これが面接の内容を決めるのだという自覚をもって、慎重に作成する必要があります。
・ 「数学は苦手ですか?」と聞かれないための志望理由書の書き方
たとえば、今後の研究の展望で統計学を用いるような志望理由書を書いた場合(残念ながら社会科学分野でも、ちゃんとした研究をしようとすると往々にして統計学を利用することになります)かならずといっていいほど数学が得意かどうかを聞かれます。かくいう教授もさほど得意でもないことが多いことを私は研究を通じて知っていますが、なにはともあれそのように聞かれるのです。
ですから、「数学は苦手ですか?」と聞かれないための逃げ道を用意しなければなりません。統計関係のことを一切出さずに定性的な研究のみをするような志望理由書を書いても良いですが、それだと残念ながら合格はおぼつかないと思います。やはりある程度数学的処理ができるのだということを証明しなければなりません。
ただし、教授たちの「数学は苦手ですか?」という質問はなにもあなたをいじめたいから行っているのではなくて、率直に研究に必要だと思っているから聞いているだけです。AOの面接で、前回の不合格を経て二度この質問をされて落ちた教え子様がいましたが、それは単純に前回と比べて成長が感じられなかったからです。では、内申書での数学の評価が悪い場合には、どのようにフォローすれば良いか考えてみましょう。
・ 数学の勉強のショートカットとしての基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
数学の勉強のショートカットとして私がおすすめしているのは、基本情報技術者試験を受けることです。これは一般入試の対策にもなります。慶應SFCは情報科目と小論文のみで受けられますし、いままで基本情報技術者試験に合格した教え子様は、みな慶應SFCにも合格していますから、いわゆる一般的な受験勉強をしたくない方にはおすすめできる選択肢です。
基本情報技術者試験ではアルゴリズム問題がありますから、少なくとも基本情報技術者試験に合格していれば、数学の学習面での実力、少なくとも大学で研究を行うのに必要な実力にはさほど問題がなく、むしろ戦力になりうるという評価を受けるでしょう。汚名は挽回するためにあるものです。成長していきましょう。
また、エンジニアを目指す生徒は、即戦力として活躍できる資格としてはOracle Javaもおすすめできます。ぜひご検討ください。
・ そもそも早慶上智は勉強が好きな人が入る大学
ここまで、偏差値40でも早慶上智のAOに合格するための方法についていろいろと書いてきましたが、一通り書いて思うのは、やはり一度は偏差値40代を記録した教え子様たちも彼らなりに努力はしたのだということです。だからこそ合格したのです。
そう考えると、そもそも早慶上智は勉強が好きな人が入る大学であり、勉強が嫌いな人が入っても辛いだけです。しかし、勉強が好きか嫌いかはやってみないとわかりません。一度しかない人生、この機会に思い切り勉強してみたいと思う方は、ぜひ早慶上智のAO入試を受けてみたら良いと思います。
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