議論の整理・・・貴学の論文(※1)では、自閉症スペクトラムにおいてはプロソディー理解度(発話全体の意味理解度)が低いことが脳の研究から証明されている。このことが、自閉症スペクトラムのコミュニケーション能力の低さの一因となっていることは明らかである。ひいては、社会参加の程度の低さを招く、自閉症スペクトラムの社会参加についの研究は論文※2がある。
問題発見・・・しかし、論文※2は現状を整理し課題を列挙したのみで、具体的施策を提言するものではない。
論証・・・発達障害者の社会参加が叫ばれる今、自閉症スペクトラムの人の社会参加もまた議論しなければならない。それならば、障害の特性に応じてどのような機構を整備すればいいのか議論する必要がある。少なくとも、一般就労できず、作業所で作業して工賃をもらうだけでは、社会参加しているとは言えない。
結論・・・そこで私は、自閉症スペクトラムの人が社会参加するためにどのような機構を整備すればいいのか研究したい。
※1皆川泰代、直井望、小嶋祥三、山本淳一(2011)「プロソディー処理の聴覚野機能:発達とその障害」
※2清水浩(2017)「自閉症スペクトラム児への就労支援に関する現状と課題」
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