議論の整理・・・貴学の論文(※1)では、煉獄とは中世に作られた概念で、生前に罪を悔い改めたものは、煉獄に行き罪を償った後天国に行けるとされる。また別の論文(※2)では、「聖☆おにいさん」にてユダが絶対に脱出できないとキリスト教ではされる地獄に行ったもののイエスの免罪符によって天国に行ったとされ、そこに日本的な「許されないものなどない」という価値観を見て取れるとされる。この洋の東西における罪への考え方の違いは際立っている。
問題発見・・・しかし、「聖☆おにいさん」に関する研究は少ない。
論証・・・なぜなら、「聖☆おにいさん」は人工に膾炙したテクストであり、日本では幅広く読まれているのである。イエスとブッダが同居するという点からして西洋においては受け入れられないマンガであることは容易に想像できる。であれば、日本人になぜ「聖☆おにいさん」が人気なのか、「聖☆おにいさん」を学術的に研究することには価値がある。
結論・・・そこで私は、「聖☆おにいさん」を学術的に研究したい。
※1松田隆美(2013)「中世ヨーロッパは超自然をどうとらえたか:12世紀イングランドの死後世界とヴィジョン」
※2水野隆一(2014)「イスカリオテのユダはどのように描かれているか: レディー・ガガ,『聖☆ おにいさん』,《 ジーザス・クライスト・スーパースター》」
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