議論の整理・・・中沢新一「バルセロナ、秘数3」では、「3は結婚とエロティシズムの数であり、2と1がひとつになって運動を生み出し、世界を作る。一方で、4は3が作り出した世界に、正義と真理、均整と均衡を与える」とされ、ヨーロッパのキリスト教世界では4が重視されたのに対し、カタルーニャでは3が重視されたとしている。
問題発見・・・しかし、このともすれば神秘主義ともとれる3の重視とカタルーニャ史の関係について、学術的な研究は存在しない。
論証・・・なぜなら、現在のカタルーニャ独立問題の動機も、この射程内で捉えられるかもしれないので、この問題は極めて重要なのである。均整と均衡を重視するスペイン中央政府に対し、運動するカタルーニャという図式は容易に見て取れる。このことから、3がいかにカタルーニャで扱われてきたのかを探ることは今日重要性を増している。
結論・・・そこで私は、3という数字の、カタルーニャでの歴史的取り扱いについて研究したい。
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