● SFC受験まで
私は、海外に数年滞在していたのですが、急遽帰国が夏に決まり、大学受験は私の前に立ちふさがりました。この時、私はSFCを受けようなどということは少しも考えておらず(帰国資格上SFCなどを帰国生入試で受けることは不可能だったため、視野に入れてなかった)、ある程度のところに帰国生受験で受かればそれでいいと考えていました。しかし、第一志望としていた大学に合格することはできず、絶望を感じました。ですが、この絶望は自分に成長を与えてくれたと私は感じています。なぜなら、自分のやりたいことを見つめ直したうえで受験する大学を再考するいい機会となったからです。このようにして、SFCにたどり着きました。
● 受験方式について
しかし、受験方法としてAO受験を考え始めたときには、すでに出願締め切り間近だったため、AO受験をあきらめざるを得ませんでした。残された道は、一般受験で受けることでした。
● SFC対策について
赤本で過去問を見たとき、小論文の難易度に驚きました。「日本語力の低い自分ではどうあがいても無理じゃないだろうか」と考えました。なぜなら、難易度が高すぎて、今の自分の日本語力で何ができるのか?自分はこの過去問で合格レベルをとれるほどに演習するやる気が続かないのではないか?そもそも小論文力の上達は実感できるのか?という疑問が浮上したからです。この疑問に答えられるようにと、私はSFC対策を行っている様々な塾に体験に行くことにしたのですが、毎日学習会はその中で一番良いと考え、入塾を決定しました。理由はいくつかあります。林先生はほかの塾の人より熱心に教えてくれるという点が、自分のやる気にもつながります。また、毎日やるというシステムを活用すれば、難易度に畏怖して何もしない、できないという日は少なくなります。このように、自分の成長は毎日確実なものであったと考えています。そして、さらなる自分への追い込みとして、私は合宿に参加することにしました。合宿では、頭が動かなくなるくらい演習をしたのを覚えていますが、合宿前後で比べると、自分の能力に大きな改善がありました。おそらく、演習量によるものだけではなく、合宿メンバーの小論文を参考にして、自然に様々な工夫を行える環境があったからだと思います。毎日学習会はSFC対策としてはベストな塾だと考えています。
● 受験後の感想
このようにして迎えたSFCの試験では、環境情報学部合格、総合政策学部不合格でした。自分なりになぜ合格したのか、なぜ不合格だったのかを分析してみました。おそらく、相性が大きくあったと思います。環境情報学部の問題は、地理系の話題で、自分が学びたい分野の一つで自分が過去問でもよく書いていた内容だったので、問題を見て心の中でガッツポーズでした。一方で、総合政策学部の内容は、分析力を基に、独自の視点で述べるものであり、型にはまった論理性を必要としていました。独創的内容が好きな自分は、この型から外れた書き方をしていたのだと思います。ここで、私は相性という都合のいい言い訳をしたいというわけではありません。私は今後の受験生に自分の相性をきっちり理解して受験に臨んでほしいと考えています。環境情報学部には受かったものの、あの時自分の弱点を理解することはできた、という後悔はあります。皆さんは、そのようなことがないようにしてほしいと考えています。
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