☆ VR
議論の整理……
近年、ヘッドギアを付けることで、あたかもムービーが現実世界に存在するよう に見えるVRという技術が話題になっている。こうした機器は、現実と仮想空間の境 界をあいまいなものにするという意味で危険性がある一方で、医療などさまざまな 領域での活用が期待されている。
問題発見……
私は、VRの持つこうした可能性を、文字で見るだけではリアリティーが湧かない 領域で用いるべきだと考えている。なぜなら、文字で見るだけでは具体的なイメー ジが湧かなくとも、VRであれば具体的なイメージが作りやすいためである。具体的 には、災害シュミレーションなどでVR活用の余地があると考えている。
実際、津波などの災害時においては、避難が遅れたために甚大な被害が出ること も少なくない。
論証……
このような被害が出る原因としては、津波や地震による被害をリアリティーを持 って想像できないためである。多くの人はこうした被害を経験していないし、経験 した人でさえ、そうした記憶が風化することから、こうした災害についてリアリテ ィーを持って理解することは難しい。
解決策or結論……
こうした問題を解決すべく、VR技術を用いて、実際に津波が起きた際に、近隣が どのような被害を被るかのシュミレーションを常に見ることができるようにする。 これにより、津波警報の際に、十分な対応をしなければどのような被害を受けるか をしっかり知ることができる。
解決策or結論の吟味……
このようなシュミレーションをすることにより、近隣住民からの反発や不動産価 格の下落などの影響も考えられるが、人命を守るという観点から考えれば、許容で きる範囲の反発といえる。
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