☆ 3Dプリンター
議論の整理……
3Dプリンターは、開発の主権を大資本から発明家に取り戻した。生産技術がます ます高度化しているがゆえに、多くの発明が大企業の研究室でしかなし得なかった 時代は終わり、いまや意欲さえあれば独立した個人が自らの手で発明したいものを 開発できる体制は整った。
問題発見……
だが、このように開発の主権が大企業から個人に移ったことによる問題もある。 その最たるものは、銃などの武器を個人が自由に作成できるようになったことであ る。なぜなら、3Dプリンターでは、作ることができる部品に制約がないため、大企
業であれば倫理的・法的に作ることはない部品をも作ることができるためである。 実際に、こうした銃器などを3Dプリンターで作る設計図がネット上でも出回ってい る。
論証……
こうした問題が起こる原因としては、ネット上での警察機能がまだまだ未熟なこ とにある。インターネットは全世界的に展開していること、高度な匿名化が可能で あること、などの理由から、司直の手が及びにくい環境になっているためだ。
解決策or結論……
こうした問題を解決するために、こと生命に関わるネット規制については一番厳 しい国の基準に準拠した国際的なネット警察組織が必要不可欠である。
解決策or結論の吟味……
現在の社会では、少なくとも一部の国を除いては、グローバル化の中で相互依存 度が高まり、根本的には利害が一致している。また、そうでない国のサーバーに置 かれたこうした危険な情報についても、先進国のプロバイダが一丸となってアクセ スを阻害するなどの試みが必要不可欠だろう。
コメントを残す