☆ 消費税引き上げ
議論の整理……
現在、消費税の引き上げが大きな政治的課題となっている。主に北欧などの高福 祉国家を念頭に、日本も消費税の増税なくしては財政破綻は避けられないと見る向 きもある。一方、消費税の引き上げがこと日本においては個人消費の冷え込みにつ ながるため慎重に判断すべきだとする意見もある。
問題発見……
日本において、消費税の引き上げが個人消費の冷え込みに大きく影響する理由 は、引き上げられた税金か何に使われるのかが判然としないために北欧よりも政府 への信用度が低いという側面もあるが、それ以上に頻度高く税金を徴収されること で消費マインドか冷え込むためである。
論証……
「大衆は小さなウソには騙されないが、大きなウソには騙されやすい」というヒ トラーの言葉があるように、人々は所得税や相続税のような一度に数百万円以上の 納税を求められる際にはその税額の大きさが想像できないものだが、こと消費税の ような小さな出費には敏感になりがちである。このことが消費税が消費マインドを 冷え込ませる大きな要因になる。
解決策or結論……
そのため、税の徴収方式はなるべく、多額の現金負担を一括で求める形にしたほ うが消費マインドをひ囲ませることはないだろう。所得税においてはフラットタッ クスの導入などを推し進めることで、中間層にも一定の負担を求めることが必要不 可欠である。
解決策or結論の吟味……
その上で、税金の使途についての情報公開を徹底することで、政府に対する信頼 性を高め、人々が老後のための貯蓄をせずとも政府のことが信頼できるというマイ ンドになった際に初めて、消費税の引き上げを検討すべきだろう。
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