早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例 (清水和巳研究会向け)

  • 議論の整理・・・

経済学にはいまだ多くの課題が残っている。それらは、需要と供給曲線においては、外れ値として現れるものであったり、ゲーム理論においては、ナッシュ均衡においても、パレート最適においても、その最適解を満たす解をプレイヤーが示さない場合があるというものであったり、期待値の大きいプラスサムゲームよりも、期待値が大きくマイナスとなるマイナスサムゲームにプレイヤーが集中する場合があるという結果に現れるものである。これらの問題の原因として、人間の持つ価値観が、必ずしも経済学上の価値とおおよそ同意のものであるとは限らないからである。人間の持つ価値観についての詳しい考察は、心理学、あるいは文学にそれを委ねるが、経済学が経世済民の意志に基づいて確立されているという前提に立って考えた際、これまでその他の学問に譲られてきた人間の持つ価値観、人間に関する考察に関して、その一切を無視して経済学そのものによって判断される価値観ではあってはならない。

それ故に、これまで経済学は、その価値観の判断を委ねる先として政治学をよりどころにしてきた。他の学問においても、これを執り行うことは重要である。

  • 問題発見・・・

では、人間の持つ価値観について意思決定プロセスはどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、経済学的な価値に対する知識を前提とし、それらを他の学問と比較することが重要であると考える。

たとえば、実験政治経済学の専門家である清水和巳教授は人間の価値観について、人間主義をよりどころにして考察している[1]

  • 結論・・・

そこで、経済学における意志決定について、人間の価値観を専門的に研究するため、実験政治経済学について専門的知識に富む貴学政治経済学部の清水和巳教授の下で、上述の問題点を整理するべく意志決定プロセスについて研究を深めたいと考えている。

貴学政治経済学部の清水和巳研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し清水和巳研究会に入会することを強く希望する。

 

[1]清水和巳著『フランソワ・ペルー : 人間主義(ユマニスム)的経済学の一頂点として』(1991-06-29)

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