早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例(瀬川至朗研究会向け)

  • 議論の整理・・・

日本では、水俣病などの公害問題や原子力に関する報道の分析など、メディアの内容分析を中心に環境報道がテーマとして取り上げられてきた。

環境ジャーナリズムの歴史は、足尾鉱毒事件の報道にまで遡るが、戦後も数多くの公害問題が発生し、そのたびに公害報道が世論喚起と環境政策形成に大きな役割を果たしてきた。そして、1980年代に地球環境問題が大きな社会的関心を集めるに至り、環境ジャーナリズム研究が本格的に始まった。

  • 問題発見・・・

では、日本では、環境問題について、どのようなジャーナリズムが展開されてきたのだろうか。

  • 論証・・・

私は、これらの問いに答えるには、日本の環境問題に関するメディア史の正確かつ緻密な理解を前提として、様々な資料を参照することが重要だと考える。例えば、科学社会学の観点から環境ジャーナリズム論などを研究する瀬川至朗教授は、環境問題に対して、メディアの果たす役割は極めて大きいにもかかわらず、その実態について整理・分析した研究は少ないという近年の状況に鑑み、環境問題とメディアの関係について、様々な角度から検討を加える専門書を執筆している[1]

  • 結論・・・

そこで、福島第一原発事故における日本政府記者会見と各国の新聞報道の比較分析、中国国営ニュースサイト「人民網」「新華網」と日本のニュースサイトとの比較分析などの研究を行い、ジャーナリズム論、科学ジャーナリズム、ジャーナリズム教育の専門家として名高い貴学政治経済学部の瀬川至朗教授に師事し、上述の問題点を整理するべく科学社会学の観点から科学ジャーナリズム論について研究を深めたいと考えている。

貴学政治経済学部の瀬川至朗研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し瀬川至朗研究会に入会することを強く希望する。

[1] 瀬川至朗「3.11後の環境ジャーナリズム―地球温暖化報道はなぜ後退したのか」関谷直也=瀬川至朗編『メディアは環境問題をどう伝えてきたのか:公害・地球温暖化・生物多様性』(ミネルヴァ書房、2015年)117-151頁。

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